フリーランス・ひとり社長におすすめの経理のタイミング。
フリーランス(個人事業主)やひとり社長は、日々の経理も自分でやらなければなりません。
フリーランスの税理士である僕が、実際に自分の預金や現金取引、クレジットカードで買ったものなどをいつ経理しているかについてまとめてみました。
目次
店頭で買ったもの
店頭で買ったものについてはプライベート・事業を問わず、必ず翌朝に自家製のExcelに入力しています。
毎日経理することで、レシートも溜まらず、取引の内容も忘れないので効率よくお金の管理をすることができます。
レシートがあるものはレシートを見て入力し、事業のレシート・領収書はファイルに入れ、プライベート分はそのまま捨てます。
プライベートのものはレシートをもらわないこともありますが、SuicaやPayPayの履歴を見れば金額がわかりますので、それを見ながら入力します。
現金で払うことはあまりありませんが、やむを得ず現金で払った場合はその都度Evernoteにメモし(メモにはFasteverというアプリを使っています)、こちらも翌日忘れずに入力します。
Amazonなど、ネットで買ったもの
ネットで買うときは、クレジットカードを使うことが多いと思います。
ある程度取引量が多く、プライベートのクレジットカードと事業のクレジットカードをしっかり分けている場合は、会計ソフトに連携してしまうのも手です。
ただ、フリーランスの場合、プライベート用のカードと事業用のカードを分けていない方も多いでしょう。
事業の経理だけを考えるのであれば、フリーランスの場合はプライベート用のカードもとりあえず会計ソフトに連携してしまい、プライベート分の支出は事業主勘定に振る、といったやり方もできます。
しかし、フリーランス・ひとり社長の場合はプライベートと事業の両方を経理しないと意味がありません。
そこで、僕はそこまで買う頻度も多くないこともあり、店頭で買ったものと同様、今はその都度Excelに入れています。
入力のタイミングとしては、商品が届いた日の翌日にしています。
なぜ届いた日の翌日かというと、商品には大抵の場合、納品書が入っています。それを見て経理する方がわかりやすいからです。
クレジットカード明細だと反映されるのにタイムラグがあることもありますし、メールも確認するとなると他のメールに埋もれてしまうことも多く、探すのに時間がかかり面倒です。
そのため、商品が届いた日の翌日に、他の前日に支出した分のレシートと同じタイミングで入力することにしています。
ネットで買うのは金額が大きいことも多いので、買った都度経理することでリアルタイムに自分のお金の減少を把握することができます。
毎月固定の支払い
毎月固定の支払いで、かつ会計ソフトに連動していないものは、1年間まとめて年初に入れてしまいます。
こうすれば漏れがなくなりますし、楽です。
プライベート分も、例えば住んでいる家の家賃などは1年分をまとめて入力しています。
ちなみに、毎月支払いがあるけれども、金額は変動するもの(携帯代、水道光熱費など)については、とりあえず金額は「1円」にして、1年分をまとめて入れてしまうこともあります。
連携していないもの、できないものは、ひとまず科目だけでもExcelや会計ソフトに入れておけば、集計漏れが防げます。
預金
事業の預金は会計ソフトに連動しており、月に1回会計ソフトに取り込みます。
一方、プライベート用の預金は会計ソフトに連携していません。
事業用の預金だけで取引するのが理想ではありますが、手数料などの関係でプライベート用の預金から経費の振込をすることもたまにあります。
こちらは取引量としてごくわずかなので、事業分の振込も含め、プライベート用の預金は月に一回上記のExcelに入力しています。
事業用の預金も、僕の場合はExcelにも入力しています。
事業用の預金は会計ソフトに連携しているので、本来であれば自分で入力する必要はありません。
しかし、プライベート分とあわせて数字を確認したいため、こちらも月1回改めてExcelに入力しています。(現状取引量が少ないため。多くなってきたらcsvで吐き出してExcelに貼り付ける予定です。)
まとめると、プライベートも事業も預金の経理のタイミングとしては月1回ということになります。
ちなみに、預金の取引のうち、Excelで改めて集計しているのは支出(経費)だけです。
売上は今のところ会計ソフトに連携する月1回のみです。
交通費(モバイルSuica)
交通費は基本的にすべてiPhoneに入れているモバイルSuicaで支払っています。
こちらは履歴をもとに、月一回プライベート分・事業分あわせて集計し、事業分のみ会計ソフトに取り込んでいます。
具体的な集計の仕方はこちらに書きました。
出張やプライベートの旅行など、クレジットカードで払った交通費については、普通のレシートと同様、翌日に経理しています。
会計ソフトへの入力(インポート)
月1回、連携している事業用口座の仕訳登録をし、Excelに入力したもののうち、事業分を会計ソフトにインポートしています。
タイミングとしては、毎月第1営業日に必ずやっています。
インポートと仕訳確認・修正などあわせて、かかる時間は30分くらいです。
毎日自分で経理し、また、毎月きちんと数字を固めていくことで、日々お金の状況が把握できます。
決算予測・納税予測もしやすくなり、確定申告のときにも焦らなくてすみます。
個々にあわせた経理の仕方については、税務コンサルティングでもお伝えしています。
サービスメニュー
Postscript執筆後記
久しぶりにいつもの病院に行ったところ、Suicaとパスモが使えるようになっていました。経理の面からも電子マネーが使えるのは嬉しいです。
Something New一日一新
病院でSuica支払いつじ田 味噌の章(味噌ラーメン)