実際の預金(通帳)の残高と会計ソフトの預金勘定の残高はずれてしまうことがあります。

残高がずれる理由と、ずれた場合の直し方についてお伝えします。

目次

預金の残高は合わないことがある

「会計ソフトに預金口座を連携していれば、ずれることなんてないのでは?」と思われるかもしれません。

しかし、実際には以下のような原因でずれることは良くあります。

仕訳を消してしまった

マネーフォワードなどでひとつひとつ仕訳を登録しているときや、勘定科目など仕訳を手で修正しているときには誤って仕訳を消してしまうこともありえます。

仕訳をひとつ消してしまうだけで、実際には存在した預金の取引が消えてしまうわけです。

その分会計ソフト上の数値と実際の預金残高はずれることになります。

勘定科目を間違えてしまった

仕訳を消すまでいかなくても、他の勘定科目にすべきところを「普通預金」にしてしまうことで、その分会計ソフト上の普通預金の残高は変わります。

たとえば、

売掛金 100 / 売上 100

と仕訳すべきところ、間違って

普通預金 100 / 売上 100

と仕訳してしまうこともあり得るわけです。

Excelで仕訳を作ってインポートする場合でも、一括置換などをしていると思わぬ科目になっていることもありますので注意しましょう。

仕訳が二重で登録されている

預金口座をfreeeやマネーフォワードなどの会計ソフトに連携している場合、通常であればひとつの取引は一度しか連携されてきません。

ただ、それでも二重仕訳となる場合もあります。

 

代表的なのは預金間の振替取引です。

たとえば、「UFJから楽天銀行に30万円を移した」というケースです。

両方の口座を会計ソフトに連携している場合、2つの「普通預金」勘定に以下のように仕訳が登録されます。

  • 「UFJ銀行」勘定→普通預金(楽天) 300,000 / 普通預金(UFJ)300,000
  • 「楽天銀行」勘定→普通預金(楽天) 300,000 / 普通預金(UFJ)300,000

会計ソフトは「相手の預金に取引がすでに登録されているかどうか」ということは判断してくれません。(二重仕訳をチェックしてくれる機能はありますが)

こちらは自分でどちらかの仕訳を削除しなければ、「UFJから60万出金して、楽天に60万入金した」ということになってしまうのです。

この“削除”をしていない場合、二重で仕訳が入ったままですので預金の実際残高とずれてしまうというわけです。

連携が切れていた期間の仕訳が漏れている

銀行によっては会計ソフトとの連携に期間が設けられており、その期間が切れてしまうごとに再連携をしなければならないことがあります。

連携が切れてしまっても、通常は再連携すればその期間の仕訳は後から登録できます。

しかしながら、数ヶ月連携が切れたまま放っておくと一定期間前の取引が連携されず、その期間の取引の仕訳が漏れてしまうことがあります。

そうなると、その連携に漏れた取引分だけ残高が合わないということになります。

まずは預金残高を合わせる

会計データが正しいかどうかチェックしたいと思ったら、まずは預金残高を確認しましょう。

預金が会計ソフトと通帳でずれている場合、他の科目の残高も正しいか確認のしようがありません。

もちろん、期末の売掛金や未払金といったように現在の残高からは検証できない科目もありますが、預金が合って初めて他のB/S科目の残高も検証することができます。

税理士が会計ソフトのデータをチェックする場合も、まずは預金が合っているかを確認します。

預金残高の合わせ方

基本的には通帳(ネットバンクの明細)を正とし、会計ソフト上二重になっていたり漏れている取引を探します。

1年など、長期間まとめて確認するには次の手順でやってみましょう。

期首から半年時点の残高をチェック

仮に12月決算で12月末時点の残高が合っていなければ、まずは期首から半年の6月末時点の残高を見ます。

この時点で合っていれば、後の期間をチェックすれば良いですし、6月時点で合っていなければそれより前の期間を確認しなければなりません。

チェックする期間を狭めていく

  • 6月時点で合っていれば、次は9月末→9月末で間違っていれば8月末
  • 6月時点で間違っていれば、3月末→3月末で合っていれば5月末

といったように、だんだん見る期間を狭めていきます。

会計ソフトと通帳の預金残高の合わせ方

こうすることで、やみくもに期首からすべての取引を確認していくよりも早く間違っている箇所を発見できます。

仕訳はその都度入れる

1年スパンで残高を見る場合など長期間を一度に確認するときは、間違いが見つかった都度仕訳を追加したり修正していくのがおすすめです。

その都度その時点の残高を合わせていかなければ、その後の期間を見るときも残高が合っているかどうかがわかりにくいからです。

 

なお、1ヶ月くらいのスパンで確認していれば、間違っている仕訳・漏れている仕訳を見つけるのはそう大変ではありません。

取引が多い会社・フリーランスの方であれば、月一くらいで残高のチェックはした方が良いでしょう。

 

預金残高があっていれば日々のチェックや決算もスムーズにできます。

まずは、定期的に会計ソフトと実際の預金残高を確認する習慣をつけましょう。

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Postscript執筆後記

昨日から朝起きる時間を少し早めています。
その分眠いのですが、早寝早起きにするべく少し頑張ってみようかと。

Something New一日一新

空気清浄機のフィルターを綿棒で掃除
ナチュラルローソンのバナナ

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Seiji Aihara / 相原 征爾

Seiji Aihara / 相原 征爾

お金・時間・やりがいなどのバランスを取り人生を楽しむことをサポートする、東京の30代税理士。ひとり社長。
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著書 『独立して人生を楽しむ方法』