僕自身の税理士試験の受験経験から、どの時期に何をすべきか、いつまでにどれくらいの状態になっていれば合格できるのかを中心に、簿記論の具体的な勉強法についてお伝えします。

目次

9~12月(基礎期)

この時期はいわゆる基礎期と呼ばれるもので、一番大事な時期になります。 詳細なデータはありませんが、おそらく1月以降から勉強を開始した人たちに比べ、この時期からきちんとやっていた人たちの方が圧倒的に合格率は高いのではないかと思います。

授業中

まず講義はできるだけ休まないことです。 1回でも休んでしまうとそれだけで挽回は大変ですし、振替や映像補講も結構めんどくさくなってしまいます。 講義中は先生の話をしっかり聞き、できるだけ講義中に全て理解するようにしましょう。 といっても、初学だとそれはなかなか難しかったりします。 もし授業中にわからない箇所があったら付箋などを張っておき、講義後に先生に質問して解決するようにしましょう。 もし日程的に講師を選べるのであれば、個人的には、授業のわかりやすい人気講師よりも、受講者が少なめで質問対応が丁寧な講師の方が良い気がします。(もちろん、講義もわかりやすく、質問にもきちんと対応してくれる講師が一番ですが) 講義中は、なぜそのような仕訳をするのか、どうしてそのような会計処理になるのかは必ずメモしておきましょう。 これらはテキストにも書かれていないことが多く、ネットで調べても出てこないことが多いからです。 簿記論も結局仕訳や解き方のパターンの暗記なのですが、理屈がわからず単純暗記に頼るとものすごく負担感が増してしまいますし、覚えてもすぐに忘れてしまいます。 覚えやすくするため、忘れどめのために必ず理解して暗記するようにしましょう。

授業内で解く個別問題は解けなくても気にしない

講師が解説した後、講義内で個別問題を解かされることがあります。 これは解き方を学ぶのが目的なので、授業内では解けなかったり、時間内に解ききれなかったとしても気にする必要はありません。 問題集には、初見では解けない問題も普通に入っています。 解き直して本試験までにできるようにすれば全く問題ありません。

講義後

個別問題は3回解く

講義が終わった後、テキストを一から読み直したりするのは膨大な時間がかかってしまうのでやめましょう。 理解は授業中に済ませているはずなので、講義が終わったらまず個別問題を解きます。 この時、解き始めて手が止まってしまったらすぐに解答を見て解き方を見てしまいます。 解き方が理解できたら、解答を見ずにもう一度解いてみましょう。 解いていてわからない箇所がでてきたら必ずテキストに戻って確認するようにします。 個別問題はできれば次の講義までに3回解くのが理想です。 ただ、社会人の方で、例えば月木の夜に授業を受けている方とかは3回は少し厳しいかもしれません。 その場合は、月曜の授業を受けたら、とりあえず木曜の講義前までになんとか2回解き、週末にもう1回解ければOKです。 2回目以降解く時は、解答する順番や効率的なメモ書きの仕方も意識できるとベストです。 簿記論は「手数が少ない箇所をできるだけ正確に解答する」ことが合格への一番の近道ですので、早くから解答順序やメモ書きの仕方を確立しておくことは非常に重要です。

総合問題は少なくとも2回は解く

簿記論の講義では、個別問題の他に、総合問題(本試験の形式を模した問題)が宿題として出されることがあります。 総合問題の宿題は溜めてしまうと後々かなり大変になってしまうので、社会人の方でも次の講義までに1回は必ず解くようにします。 できれば2回解き、翌週にもう1回解ければかなり上出来です。

確認テスト後は入念にミスの分析を

どの予備校でも毎回小テストがあるかと思いますが、月に1回、その月にやった内容を総復習するテスト(資格の大原では「確認テスト」)が実施されるかと思います。 上記のように個別問題を3回、総合問題を2回くらい解いていれば、おそらく上位1~2割、悪くても3割には入れるはずです。 これくらいの成績をキープできれば、簿記論は間違いなく合格できます。 確認テストは自分の位置を確認することも大事なのですが、もっと重要なのはどこに穴があるかを把握することです。 税理士試験は科目ごとに合否があるがゆえに、その科目の中で苦手項目があると、もしそれが本試験で出てしまった場合には致命傷になります。(これが、他の資格試験や大学受験のように「得意科目・得意項目を伸ばして苦手なものは最低限できれば良い」といったようにはならない、税理士試験独自の辛さのひとつとなっています…) なので、間違えた箇所はかならずテキストに戻り、理解不足になっていないか確認しましょう。 また、練習を積んだにもかかわらず間違えてしまった項目というのは、いわゆるケアレスミスになります。 ミスの原因を分析し、繰り返さないように書き留めておきましょう。 単純に間違えないように意識するだけでは効果が薄いので、問題文のマークやメモ書きなどに改善の余地がないか検討することも大切です。 ミスノート(間違いノート)は、紙のノートにミスを箇条書きで書いておけば十分です。 ちなみに僕は荷物が増えるのが嫌だったのと、編集の楽を考えてスマホのEverenoteでミスノートを作っていました。 ミスノートは、基礎期の個別問題のミスも全て書いているとそれだけで膨大な時間・量になってしまうので、個人的にはこの時期は確認テストのミスだけ書いておけば十分かと思います。 特に初学者の方が、初めて個別問題や総合問題を解いたときの間違いというのは、ケアレスミスというよりも、単純に理解不足・習熟度不足や、解き慣れていないことによるミスが圧倒的だからです。 基礎期は、きちんと理解することと、とにかく問題を解き、出題パターンを体に覚え込ませることに注力しましょう。

冬休み

合格発表後の12月半ばから1月の第1週目くらいまでは専門学校の授業が休みになります。 この時期は、おそらく担当講師から宿題が出されると思いますので、基本的にはそれに従えばOKですが、もし未解答の問題があればそれを優先してやり、苦手項目があればそれを克服します。 年末年始は浮かれ気分になりやすく、きちんと勉強している人は少ないので、この時期にやるべきことをやっておけばだいぶ差がつきます。 もし余力があれば最新の過去問を解いてみるのも良いかと思います。 僕の通っていた資格の大原では、過去問が配られるのは5月で結構遅いので、この時期に本物の過去問を見て、レベルや問題の出され方を実感しておくことは大きな意味があります。 初学者だと一から自力で解くのは難しいので、解けそうな部分だけ手を動かし、後は問題と解答を読むだけでも十分です。 経験者の方で1月から勉強を再開する場合も、この講義が始まる前の期間に実際に自分が受けた試験問題をもう一度解いてみて、何が悪かったのか反省しておくことは、1月から良いスタートを切るためにとても重要です。 過去問は簿記論に限らず最も重要なツールですが、直前になると時間がなくて十分に解けない方も多いかと思います。 経験者の方であれば、この冬休み中は闇雲に去年の教材をやり直すよりも、直近何年分かの過去問を解いておくほうがよっぽど有益だと思います。

1月~4月(応用期)

基礎を完成させる

初学者の方は、上記の基礎期と特に勉強の仕方を変える必要なありません。 1月から勉強を始めた経験者の方や、初学短期の方も、理解を重視し、個別問題を3回、総合問題を2回くらい解いていれば確認テストでかなり上位にいけるかと思います。 5月から模試シーズンになりますが、受験専念の方であっても5月になってしまうと模試の復習や過去問演習で手一杯になってしまうので、「4月までに基礎は絶対に完成させる」という気持ちで勉強しましょう。 実際本試験で出される項目も、4月までに学習した内容が大半なので、ここまでの学習がしっかりできていればかなり合格は近いです。

仕事が忙しくても最低限はキープ

ただ、問題は会計事務所にお勤めの場合、事務所によっては1月(早ければ12月)くらいからかなり仕事が忙しくなってくるということです。 どんなに効率化しても、残業せざるを得ない状況になるのが普通です。 しかし、ここで仕事を理由に勉強が全くできなくなってしまうと絶対に受かりません。 受験専念組はこの時期でも変わらず勉強しているので、ここで減速すると大きなディスアドバンテージになってしまいます。 そこで、まずは講義だけは絶対に受けることを第一目標にしましょう。 どうしても出られなければ振り替えるか映像補講を受けるかなどして、必ず未受講の講義を残さないようにします。 宿題も、個別問題・総合問題ともに最低1回は解くようにします。 かすかでも記憶の軸を作っておけば、繁忙期が終わった後で挽回の余地があります。

スキマ時間をよりシビアに使おう

忙しいときは、仕事や移動などのスキマ時間を普段よりもストイックに使いましょう。

  • 出勤前や昼休みに個別問題や総合問題を解く
  • 要点チェックノートを電車の中で読む
  • テキストをスマホで撮り、移動中に読む
  • 歩きながら論点を頭の中で洗い出してみる

といったこともできますし、僕の場合は繁忙期にかかわらず、家でも

  • 洗濯をたたみながら又は干しながら論点を思い出す
  • 食器を洗いながら論点を思い出す
  • 掃除をしながら論点を思い出す
  • ランニングしながら論点を思い出す

といった“ながら勉強”を常にやっていました。 簿記論は理論がないので、机の上でしか勉強できないと思いがちなのですが、座っていなくてもできることは意外と沢山あります。

ゴールデンウィーク

ゴールデンウィークは授業が休講となり、まとまって勉強ができる最後のチャンスです。 繁忙期に遅れてしまった方はこの時期に未受講の講義を受け、未解答の問題を解きましょう。 繰り返しになりますが、5月期からはかなり大変になりますのでこのゴールデンウィークで苦手項目はつぶしておきましょう。 5月の模試の範囲表がすでに配られていると思いますので、それを見てなんとなく「嫌だなー」という項目を重点的にやっておきます。 特に、4月期の学習項目は成績が良い人でも習熟度が甘かったり、苦手にしがちですが、本試験で出てしまうと差がつく項目ですので、この時期にしっかりやっておきましょう。

5月~7月(直前期)

5月に入ると最後のインプット項目があり、あとはひたすら過去問と模試を解いていくことになります。

インプット

この時期のインプットは

  • 基礎期にはカリキュラム的に入れられなかったけど、本試験で度々出ている項目
  • 試験委員対策

といった内容で重要なので、4月期までと同じテンションで勉強します。 なので、個別問題を3回くらい解ければベストです。 (逆に言えば、これ以降もインプット項目は出てきますが、最悪、余力がなければ押さえなくてもあまり合否に関係ありません。)

模試

本試験直前まで、全部で12回くらいの模試がありますが、一番重要なのは5月期の模試です。 5月期の模試(大原でいう「実力判定公開模擬試験」)は4月までの学習項目の総復習となっており、これを完璧に仕上げればほぼ合格レベルに達します。 間違えた箇所は必ずテキストに戻って確認し、ミスノートにも記録しておきます。 模試の翌日には1回目の解き直しをし、本試験までに3回位解ければベストです。 一方で6月以降の模試(大原でいう「プレ模擬試験」「直前対策模擬試験」「全国統一公開模擬試験」「直前予想公開模擬試験」)は、レベル的(平均点など)は本試験に近いものとなっていますが、内容的には未出題の項目や未出題の形式も多く出題されており、個人的には保険的な位置づけだと思っています。 ですので、1回解き直しておけば十分でしょう。 未学習項目について、予備校の先生は「できればこれも押さえてください」と言うかもしれませんが、正直成績が良い人にとってもこの時期に新しくインプットするのは負担感が非常に大きいです。 その割に本試験では、テキストに載っておらず、これらの模試でしか出なかった項目が出ることはほとんどない(つまり、当たらない)です。 仮に出てしまったとしても、模試で1回出たくらいの項目は多くの人が見たことがあっても、きちんとできるようにしている人は少ないため、実際の本試験ではとれなくても問題ない項目になります。 大原だと、6月期以降の模試は解答箇所に☆とか★のマークのつきます。 ☆→できれば取ってほしい項目 ★→取れなくても問題ない項目 といった意味で、これらのマークがついていない、いわゆる「無印」項目を全て取れば上位1~2割、本試験では合格確実ラインに達します。 簿記論の試験は基本的に全部解答する時間はない(試験時間が2時間なのに対し、全て解答しようとすると普通に3時間くらいかかる)ため、結局これらの☆とか★の項目を解くと本来取るべき無印項目を解答する時間がなくなってしまいます。 つまり、冷静に考えると無印項目以外はできるようになる必要はないのです。 そうは言っても、「内容的にはそれほど難しくないが、今回の問題では時間内に解答するのは難しい」といった意味合いで☆とか★がついていることもあります。 そのような項目は、もしボリュームが比較的少ない問題で、他に取るべきところがないときには正解しなければなりません。 ですので、模試の復習をするときには、

  • できれば☆(未学習項目以外)までは解答できるように、
  • ★は解説を読んで、なぜそこが取らなくて良い項目になっているのか考える

といったことまでしておけば十分かと思います。

過去問

どれくらい解けばいいか?

教材の中で最も重視すべきなのは過去問です。 大原の簿記論では5月から過去問演習が始まりますが、講義や宿題で解いた日の翌日には解き直しをして、できれば本試験までに最低2回は解いておくことをおすすめします。 ちなみに大原の宿題欄に沿ってやっていくと解き直しをすぐやる余裕がなくなってしまいますが、個人的には、それでも解き直しを優先した方が良いと思います。 新しい問題を闇雲に解くより、やったことを確実に頭に残す方が大事だからです。

どこまで押さえるべきか

過去問も模試と一緒で「無印を完璧に、☆まではできれば解けるように」というスタンスでOKなのですが、過去問で繰り返し出ている項目や、過去問では1回しかでていないけど模試でも出ている項目などは押さえた方が無難です。 試験委員は過去問を見て問題を作るので、一度出た項目はまた出る可能性があります。 それ以外の★や、非常に算定に手数を要する★はできるようになる必要はありません。

模試と過去問はどちらを優先すべきか

直前になると時間がなくなってくるので、「あれもやりたいけど、これもやってない」という感じで非常に焦ります。 そんなときも、模試と過去問のどちらをやるべきか迷ったら過去問をやりましょう。 もし未解答の問題があればそちらを優先すべきですが、そうでないなら、絶対に過去問を優先しましょう。 理由は、上記にもあるように6月以降の模試は保険的な位置づけであることと、模試と過去問では資料の与え方、言い回しなどがだいぶ異なってくるので、本試験での問題の与えられ方に慣れておく必要があるからです。 また、模試と過去問ではそもそもの作問の意図が違います。 予備校の直前期の模試は、平均点がだいたい35~45点くらいになるように、出題サイクルなどから考えて出そうなものを予想して作られるものです。 一方で、本試験は学者や実務家が「これは大事だし基本だから、是非わかっていてほしい」といった意図で作るのです。 もちろん合否をふるい分けなければならないという試験の性質上、奇問・難問も毎年入ってはきますが、それはそもそも正解する必要のない問題です。 予備校が作る応用項目だらけの直前期の模試ばかりをやっていると、本来大事にすべきことがおろそかになってしまいます。 残り時間は過去問に優先的に割り振りましょう。

8月~本試験前日

試験前ほど基本を大事に

試験直前になると、思ったほど成績が上がらなかったり、逆に、今まで良かったのにちょっと落ちてきたりして焦ることもあるかと思います。 そんなときは、「模試はあくまで模試。同じ問題が出るわけではない」と割り切ってあまり気にしないようにしましょう。(僕も、法人税、消費税は模試の成績が最後の方で落ちましたが、それでも受かっています。) それよりも大事なのは直前ほど基礎に立ち返って穴がないか確認することです。 大原では5月くらいに「総まとめ問題集」というものが配られます。 こちらもきちんと消化できた方は問題ないかもしれませんが、もし「時間がなくてできなかった」という方にもおすすめなのが、テキストを読み返すことです。 最初から一字一句読んでいる暇はないので、マークした箇所、自分のメモ書き、仕訳を中心に、2日で1冊確認し終わるくらいのペースでざっと確認します。 毎年「えっ!これが本試験?」というくらい簡単な仕訳問題は必ず出ますので、この作業は想像以上に有効です。 「忘れている項目はないか」といった視点で確認していきましょう。

本試験前も過去問演習につきる

8月に入ってからも、簿記論の総合問題演習は過去問を中心にやればOKです。 直近に出た項目でも、基本的で大事なものは個別問題でも2年おきくらいに出ていたりします。 また、試験委員独特の文章、資料の与え方、作問のクセなどに慣れておくとアドバンテージになります。 特に試験委員が本年度と被っている直近2年間は3回以上やっておくべきです。 僕も、本試験の前々日と前日に直近2年間の過去問を解きましたが、「やっておいて本当に良かった」と、試験直後に思ったものです。

本試験当日

本試験当日は「ミスノートだけ」が理想

簿記論の本試験は朝9時からなので、当日はほとんど時間がありません。 試験場に入れるのもだいたい8:30くらいなので、勉強できるのは電車の中だけだと思っておいた方が良いでしょう。 僕はかなり早起きしたのと、たまたま試験場近くの穴場カフェを知っていたので、そこで勉強する用のテキストも持っていきましたが、教材はできればミスノートくらいにした方が良いです。 荷物が重いとそれだけで疲れますし、教材を持って行き過ぎて、見れなかったものがあると逆に不安になってしまいます。持っていく教材は最小限にしましょう。 僕は当日にミスノートを2回見直しましたが、それでも、緊張のためか「これは取れたなぁ」っていうミスを6箇所くらいしました。 これでボーダー+3点くらいだったので、もしミスノートを見ていなかったときのことを考えると本当に恐ろしいです。 ミスノートは絶対に作成して、本番当日も見るようにしましょう。

試験中は時間配分にだけは注意しよう

しっかり勉強した人ほど本番は緊張しますし、普段と同じ状態で解くなんてことは不可能です。 ただ、時間配分だけはいつも通りきっちり守るようにしましょう。 簿記論の試験問題は大問が3つです。 仮に第一問が2問構成で、問1に15分かけてもほとんど埋まらなかったとしても問2にいくべきです。 おそらく埋まっていないのは他の人も同じなのでそこで焦る必要はありません。 特に本試験では第一問 問1、第2問 問1、第三問の最初の方の資料や決算整理後残高試算表の左上の方の空欄が難しくなっていることが多々あります。(受験生をテンパらせるために敢えてそうしているのかもしれません…) ですので、時間をかけすぎず、ちょっと考えて解答アプローチが浮かばなければさっさと後回しにしましょう。 第一問、第二問を1時間以内で切り上げ、第三問に必ず1時間以上残しましょう。 第三問は難しい年でもゆっくり1時間かけて丁寧に解答すれば、20点くらいは取れるようになっています。 第一問、第二問の後の方の☆項目を4~5分かけて解答しても1~3点くらいしかとれないことが多く、第三問に回して同じ4~5分で4~5点取った方がコスパが良いのです。 未学習項目や集計が多い問題、パズル的な問題にはまって時間配分を間違えないように注意しましょう。 (「時間配分」の注意点なども、ミスノートに書いておくことをおすすめします。)

まとめ

  • 4月までは個別問題を3回以上、総合問題を2回以上解く
  • 4月までに基礎を完成させ、解答手順、メモ書きの仕方などを確立させる
  • 6月期以降の模試の復習はざっとでOK
  • 迷ったら過去問をやる
  • 最後まで基本を大事に
  • 時間配分は常に徹底して守る

税理士試験の簿記論は多くの税理士受験生が最初に受ける科目ですが、決して簡単ではない科目です。 模試の成績は良くても年に一度、たった2時間での解答戦略を間違えてしまうと全てが水の泡になってしまいます。 知識はもちろん、戦略的な部分も非常に大事になってきます。 予備校では、どの時期までにどれくらいの状態になっていれば合格できるのかを教えてくれることは少なく、特に税理士試験や簿記論の勉強が初めての方にとっては年間の勉強イメージが付きづらいと思います。(計画を立てるのが下手で、意思が弱い僕は、これで何回も苦しんできました。) 実際の受験経験をもとに、合格に必要な勉強について本音で書いてみました。 これから受験しようと考えている方や、簿記論で足踏みしている方の一助になれば幸いです。

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Seiji Aihara / 相原 征爾

Seiji Aihara / 相原 征爾

お金・時間・やりがいなどのバランスを取り人生を楽しむことをサポートする税理士・ミュージシャン・ひとり社長。
ブログ「FAVPRESSO」では生き方・ミニマリズム・ひとり仕事の効率化・音楽・おすすめアイテムなどについて発信。

得意な仕事はクラウド会計の導入・ペーパーレス化・経理業務効率化・各種シミュレーション・独立支援・デザインに関するコンサルティング・アコギの初め方サポートなど。
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