DTMの始め方、必要なもの・機材・おすすめの本。
「DTMを始めてみたいけど、何からやったらいいか分からない…」
「DTMを始めるのに何が必要?」
という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
ここでは、DTMの始めるのに必要なもの、おすすめの本を紹介します。
目次
DTMをiPhoneで始める場合
「DTM」とは「デスクトップミュージック」のことです。
これを文字通り取るなら、デスクトップパソコンでやらなきゃいけないの?と思われそうですが、実はiPhoneでも始めることができます。
iPhoneで始めるのであれば、必要なものはiPhoneだけです。
iPhoneには最初からGarageBandというアプリが入っています。
GarageBandは打ち込みをしたり、録音したり、音源にリバーブをかけたりと音楽制作ができるアプリです。
iPhoneのマイクを使って録音し、GarageBandで音を追加したり加工すれば、iPhoneだけでDTMができてしまいます。
僕も今でこそパソコンでDTMをしていますが、最初はiPhoneで始めました。
もしiPhoneをお使いであれば、とりあえずiPhoneで始めてみて、物足りなくなってきたらパソコンでのDTMに挑戦してみるというのでも良いかと思います。
なお、iPhoneで歌やアコギなどの生音を録音する場合、iPhoneのマイクではどうしてもノイズが入りやすいです。
iPhoneでできるだけノイズを載せないようにする、あるいは録音後にノイズを除去するならBrusfriというアプリがおすすめです。
有料ですが、GarageBandにプラグインとして追加することもでき、それなりに綺麗にノイズを消してくれます。
それでも、「もっと綺麗に録りたい!」ということであれば、コンデンサーマイクを使いましょう。
実はiPhoneに直接つなぐことができるコンデンサーマイクもあります。
僕が使っていたのはこちらです。
「弾き語り音源にリバーブをかける」くらいであれば、iPhoneとコンデンサーマイクがあれば十分かもしれません。
DTMをパソコンで始める場合
iPhoneでもDTMは始められるわけですが、iPhoneのGarageBandは機能が少なく、できることは限られます。
本格的にDTMを始めるのであれば、やはりパソコンを使う必要があります。
パソコンで始める場合に必要なものをまとめてみました。
PC
何はともあれまずはパソコンです。
DTMに使うソフトは重くなりがちですので、スペックが高いものを買うに越したことはありません。
予算との相談にもなりますが、具体的には以下の要件を満たしているものがおすすめです。
- CPU インテル Core i 5 or 7、 AMD Ryzen 5 or 7、またはM1チップ
- メモリ 8 GB以上
- SSD 256 GB以上
もし仕事と兼用にするなら、やはりスペックは妥協しない方が良いでしょう。
僕は現在Macbook 2017(8G、256G)を使っていますが、GarageBandにプラグインを沢山入れると途中で遅延が発生します…
3年以上使っているからということもあるかもしれませんが、最近は動画編集もするのでM1チップのMacbook Air(16G、256G)に買い替えを検討しています。
DAWソフト
「DAW」とは「Digital Audio Workstaion(デジタル・オーディオ・ワークステーション)」の略で、「ダウ」とか「ディーエーダブリュー」とか読まれたりします。
色々なメーカーから沢山のものが出ています。
ここでは無料で使え、特に人気が高いものを3つ紹介します。
GarageBand(Mac専用)
こちらはMac専用で、Macを買うと最初から付属しているDAWソフトです。
無料にも関わらず音のタイミングを補正したり、外部のプラグインも使えたりと、かなり色々なことができます。
複数トラックをまとめてそこにリバーブをかける、といったことはできないのですが、DAWに慣れるには十分かと思います。
ネット上にも沢山情報が落ちており、初心者でも使いやすいです。
僕自身もGarageBandを使っています。
Cakewalk by BandLab(Windows専用)
もともと有料だった最上位版のソフトが無料になって復活したものです。
機能制限もなく、他の有料DAWと比べてもひけを取らないとのことなので、Windowsユーザーであればこちら一択ではないかと。
Studio One Prime(Mac・Windows両対応)
プロも使っているStudio Oneの無料版DAWソフト。
デモ版ながら使用期限などもありません。
外部のプラグインを使えないのがデメリットです。
まずは無料のDAWでDTMを始めてみて、慣れてきたら有料のDAWを検討するというので十分ではないかと思います。
マイク
完全に打ち込みだけで作曲するのであれば不要ですが、ボーカルやギターなどの生音を録音するにはマイクが必須です。
マイクにはダイナミックマイクとコンデンサーマイクがありますが、録音で使われるのは主にコンデンサーマイクです。
コンデンサーマイクも沢山の商品がありますが、僕が使っているのはカフェオレーベルさんのAMATERAS 8087というマイクです。
Large-diaphragm Condenser Microphone / AMATERAS 8087 | cafeoshop
4万くらいしますが、くっきりとした艶やかなボーカルが録れるのでとても気に入っています。
YouTubeにも使用動画が上がっています。
オーディオインターフェース
マイクやギター、キーボードなどをパソコンにつなぐにはオーディオインターフェースというものが必要です。
この機械を使ってインプットの音量調整をしたり、ヘッドホンを繋いで演奏をモニタリングしながら録音することができます。
僕が使っているオーディオインターフェースはこちらです。(M1チップのMacも対応しているとのことです。)
「ボーカルとギターを別録りして、弾き語り風音源を作る」といった用途なら、こちらでも十分です。
マイクケーブル
マイクをオーディオインターフェースにつなぐにはマイクケーブルも必要です。
マイクケーブルにはいくつか端子の種類がありますので、買う時はお使いのマイクやオーディオインターフェースで使えるか良く確認しましょう。
僕が使っているのはこちらです。
他にも、
- 有料プラグイン
- モニター用ヘッドホン・スピーカー
- 譜面台
- マイクスタンド
- ポップガード
- MIDIキーボード
などもあると便利ですが、まずは必要最低限で始めてみて、徐々に買い足していけば良いのではないでしょうか。
DTM初心者におすすめの本
DTMを始めた当初は、DAWのヘルプを読んだり、ネットで調べたりYouTubeを見ればたいていのことは解決できます。
しかし、続けていくにつれて、
- 音圧が上がらない
- アレンジが思い浮かばない
- ボーカルをもっと綺麗に仕上げたい
といった悩み・要望が出てくるはずです。
そんな時におすすめの本を3つピックアップしました。
MIXに関する本
こちらは音楽の学校を経営されている石田ごうきさんの本。
とても読みやすく、目からウロコが落ちるような内容が沢山書かれています。
「音圧アップ」をメインの目的としていますが、こちらの内容に従ってボーカルのEQ処理をしただけで見違えるようになりました。
音源もダウンロードできます。MIXや音圧アップに悩んだらぜひ。
アレンジに関する本
こちらも上記の石田ごうきさんと、熊川ヒロタカさんが書かれた本。
自分が演奏したことがない楽器の知識も深まります。
こちらも音源をダウンロードしてDAWを使いながら勉強できます。
ボーカル処理に関する本
こちらはボーカルを綺麗に録音するコツから、MIX、エフェクトのテクニックまでが書かれた本。
図も沢山使われており、わかりやすいです。
ちなみに、いずれの本もKindle Unlimited対象です。
DTMは始めるのに少しハードルが高いですが、ハマると本当に楽しいです。
(次の日仕事なのに朝4時までやっていた日とかありました…)
まずはiPhoneからでも良いので、ぜひ始めてみていただければと思います。
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