Mac版Excelマクロ超入門。ExcelシートをPDFで保存するマクロ。
Mac版のExcelでマクロ(VBA)を使いたいという場合もあるかと思います。
Mac版Excelでのマクロの始め方と、ExcelシートをPDFにするマクロの紹介です。
目次
Mac版Excelでもマクロは使える
「Excelマクロ」というと昔はWindowsのExcelでしか使えませんでしたが、今はMac版のExcelでも使うことができます。
普段Macで仕事をしている場合は、MacのExcelでもマクロを使えると便利です。
ちなみに、Macには最初からNumbersというExcelのような表計算ソフトが入っています。
ただ、Numbersではマクロが使えず(マクロのような機能はあります)、Numbersで作ったファイルをWindowsで開く場合には形式を変換する必要があります。
何だかんだ使い慣れているExcelの方が便利なので、Excelを使っています。
なお、ExcelはマイクロソフトのサブスクリプションMicrosoft 365を購入して使うのがおすすめです。
この記事を書いている現在、個人向けは年額12,984円でWordやパワポなども使うことができます。
Mac版Excelでのマクロの起動方法
Excelを開き、option+F11キーを押すと以下のようなソフトが起動します。(「Visual Basic Editor」と言います)
左上の「モジュールの挿入」というボタンをクリックし、
「標準モジュール」を選びます。
以下のようなコードを書くスペースが現れます。
ここにコードを書いていくことでマクロを動かすことができます。
ExcelシートをPDFで保存するマクロ
マクロのコードは「Sub」で始まり「End Sub」で終わります。
マクロの名前は自由に決めることができますが、今回は「invoice」という名前にします。
「sub invoice」といれ、Returnキーを押すと自動で以下のように出てきます。(すべて小文字で入れても自動で変換されます)
コメントの挿入
適当な位置に「’PDF出力」と入力してReturnを押します。(Tabキーで字下げできます)
このアポストロフィーで始まる緑色の部分が「コメント」で、コードの記述には影響しないコードの説明書きになります。
コメントを書いておくと、コードの内容が後でわかりやすくなります。
名前を付けてPDFで保存
「〇〇」というファイル名でPDF形式で保存するには、以下のようなコードを書きます。
ActiveSheet.ExportAsFixedFormat Type:=xlTypePDF, FileName:=ThisWorkbook.Path & “/〇〇.pdf”
今回は「様_ご請求書」という名前にしています。
細かいことはさておき、
- ActiveSheet.→現在アクティブなシート
- ExportAsFixedFormat→ブックを PDF または XPS 形式に発行する
- Type:=xlTypePDF→PDF形式で保存
- FileName:=ThisWorkbook.Path & “/〇〇.pdf”→「〇〇」というファイル名で
といった意味になります。
エラーがある場合はコードが赤字になりますので、落ち着いて修正しましょう。
マクロを実行
上部の「▶」ボタンを押すとマクロが実行されます。
Excelファイルが入っているフォルダと同じフォルダに「様_ご請求書」という名前のPDFができていれば成功です。
(同じファイル名のものがある場合は、実行前に予め削除しておきます)
ショートカットキーを設定
マクロを実行するショートカットキーを設定しておくと便利です。
Excelのシートの方に戻り、「表示」タブ→「マクロ」→「マクロの表示」とクリックします。
以下のようなウインドウが出ますので、「オプション」をクリックし、「ショートカットキー」のところで任意のキーを設定します。
今回の場合、option+⌘+pでマクロが実行されます。
⌘+Sで保存して完了です。
次回、このExcelファイルを開くときは、「マクロを有効にする」をクリックして開きます。
以上、簡単なプログラムではありますが、ExcelをPDFで保存する機会は多々あります。
数秒でもチリツモで時間の節約になりますので、ぜひ試してみていただければ幸いです。
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Postscript執筆後記
昨晩、以前の職場の同僚から久しぶりに「独立してますか?」と連絡がありました。僕のブログを見て知ってくれたそうで、その同僚ももうすぐ独立するとのことです。
お互い今後が楽しみです。
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