拙くても人前で演奏する効果。人前で演奏するには。
楽器の演奏や弾き語りが上達したいなら、たとえ下手でもどんどん人前で演奏した方が良いと考えています。
その理由と、人前で演奏する場合の場所についてまとめてみました。
目次
下手でも人前に出る
僕は演奏が下手なうちから人前で演奏するようにしていました。
ギターを右から左に持ち替えたときも、全然弾けないうちから曲を披露していました。
今でも、練習不足で未完成の曲があってもどんどん人前で演奏するようにしています。
とはいえ、誰でも下手な演奏をわざわざ人前で披露して恥はかきたくないものです。
「練習を積んで上手くなってから披露」しようと思うのが普通でしょう。
しかしながら、僕は演奏が拙くてもどんどん人前で披露した方が良いと考えています。
それは次のようなメリットがあるからです。
拙くても人前で演奏した方がいい理由
「本番」という経験値を積める
ライブなど、ステージで演奏することで「本番」という経験値を積むことができます。
やはり本番の経験は多ければ多いほど良いです。
上手くなってから人前に出ようとするとなかなか本番の経験値は積めません。
一方で、下手なうちから人前に出ていれば、他の人よりも多く本番という経験を積むことができます。
(早く独立した方が「独立」という経験は長く積める、というのと似ています)
家で練習する場合、移動もありませんし、ひとつのフレーズや1曲ごとに休んでしまうことが多いでしょう。
ところが、本番のライブでは何曲も通して演奏することになります。
家で練習するときとは異なり、本番では重い楽器や機材を持ってその場所まで行き、疲れた状態で何曲も続けて披露するわけです。
普段とは異なる椅子に座ることになったり、いつもと違う姿勢で演奏することになる可能性もあります。
そうなると、家では弾けていたフレーズがやはり弾けなくなるわけです。
この「本番ではできなかった」という経験を早く沢山積むことが、上達への近道です。
緊張感のある「練習」になる
そして、人前で披露するということは目の前にお客さん、オーディエンスがいます。
家で練習するときは自分ひとりなので、緊張感を持つのは困難です。
誰かしら聴いてくれる人がいる状態では、少なからず
「どう見られているか」
「どう聴こえているか」
という意識を持つことになります。
この意識があるかないかは、やはり上達スピードに関わってくるでしょう。
「本番だから」と身構えてしまうと緊張しすぎてしまう可能性もありますが、「“緊張感のある練習”という経験を積める」と考えれば、本番の緊張感も楽しめるようになってくると思います。
最大音量が出せる
ステージで演奏することで最大音量が出せるというメリットもあります。
防音仕様の物件にでも住んでいない限り、自宅ではなかなか大きな音では練習できないものです。
ただ、小さな音ばかりで練習していると大きな音を出すフォームが身につかず、演奏自体が下手になってしまいます。
良く「プロとアマの違いは最大音量の違い」と言われたりしますが、プロの方はストロークでもピッキングでもかなり大きな音が出せます。
この「大きな音を出す」「本気で声を出したりギターをかき鳴らす」という経験ができるのは、やはり人前での演奏になるわけです。
人前で演奏するには
「人前で演奏したいけど、どこで演奏したらいいかわからない」という方も多いと思います。
そんなときは、次のような場所を検討してみてはいかがでしょうか。
オープンマイク
ブッキングライブに出演しても良いのですが、出演料もそれなりにかかります。
初心者の方が出るには少しハードルが高いのも事実です。
そこで、最初はセッションバーやライブバーなどに行ってみるのがおすすめです。
セッションバーやライブバーのカレンダーやスケジュールを見ると、「オープンマイク」と書かれていることがあります。
これは、弾き語りなりソロギターなり自由に演奏できるという意味です。
それに対し、「アニソンセッション」「ビートルズセッション」などと書かれている日は、そのテーマに沿ってその場の数人でバンドやユニット形式で合わせることになります。
弾き語りであればやはり「オープンマイク」がおすすめです。
最初は誰かに連れて行ってもらうか、初めてひとりで行く場合は事前に問い合わせて聞いてみても良いかもしれません。
僕も実際に良くライブバーで演奏しています。
広い公園
「近くにライブバーやセッションバーがない」という場合は、広い公園で演奏するのもおすすめです。
広い公園であれば、近隣住民や他の来訪者に迷惑をかける心配も少ないです。
路上ライブのようにかしこまる必要はなく、とにかく公園という公共の場でギターを弾いてみたり弾き語りをしてみます。
最初はできるだけ人通りが少ないところを選ぶと挫折しにくいです。
ある意味ライブバーやセッションバーよりハードルが高いですが、その分確実に上手くなります。
僕も以前は良く公園で練習していました。
SNS
「近くにライブバーも公園もない」という場合は、スタジオやカラオケボックスで演奏を録画し、それをYouTubeやInstagramなどのSNSに投稿するのもありです。
誰かに見ていただくことになりますので、間接的に人前で演奏することになります。
録画することで自分の演奏を確認することもできますので、その分上達も早くなります。
(セッションバーや公園で演奏するときも毎回録画するのがおすすめです)
「まだ下手だから」と言わずに、初心者のうちからぜひ人前で演奏してみていただければと思います。
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Postscript執筆後記
昨日は決算を中心に。光回線にしてから初めてWi-Fiに繋がらないトラブルに見舞われました。
LANケーブルを抜き差しして解決しましたが、オンライン打ち合わせがある日ではなくて良かったなと。
Something New一日一新
小松菜の塩漬けLANケーブルの再接続