「税理士試験 人生終わった」という検索ワードで当ブログにお越しいただくことがあります。

ただ、税理士試験をやめても人生が終わるわけではありません。

目次

税理士試験はしんどい

税理士試験はしんどいものです。

その理由のひとつは長期戦になりがちだということ。

僕は税理士試験に官報合格するまで9年かかりました。

法人税は5年、簿記論は6年かかっています。

当時の受験仲間の中で一番早かった人でも5科目合格まで4年かかっており、もちろん僕より長くかかっている方もいらっしゃいます。

 

税理士試験を受けている間は、

  • 仕事(給料)
  • 趣味・遊び
  • 恋愛・結婚

など、色々なこともある程度犠牲にする必要はあるでしょう。

 

そして、独特の試験問題・試験委員により対策が難しい、配点箇所・採点基準が不透明、年1回の試験であるという性質もあります。

運やコンディションにも左右されがちです。(それも含めての試験対策ではありますが)

 

税理士試験が終わってから5年ほど経ちますが、僕は未だに税理士試験よりしんどいと思うものに遭遇したことはありません。

税理士試験をやめた人たち・受けない人たち

ご存知の通り、税理士事務所・会計事務所で働いている人の大半は税理士資格を持っていません。

僕が最後にいた税理士法人は、役員を除くと税理士有資格者は僕を入れて2人、科目合格は1人、他のスタッフは科目合格なし(そもそも税理士試験未受験がほとんど)という状況でした。

 

本来、税理士業務は税理士しかできないことになっていますが、会計事務所の仕事自体は資格がなくてもできてしまいます。

むしろ、資格があって経験がない人よりも、資格はなくても経験がある人の方が事務所としては嬉しく、評価が高いということもあるでしょう。

税理士試験を受け続けるのは大変ですので、税理士事務所で働く方の中では途中で受けるのをやめてしまったり、そもそも受験をしないという選択をする方の方が多いです。

受けるのやめたり受験しないことで、給料が下がったりクビになるということもありません。

 

少し前に前の事務所の上司と会う機会があったのですが、他のスタッフは楽しそうにやっているようです。

これは「上司からみると」ということではなく、僕もその事務所にいたのでわかりますが、実際にそうなのだと思います。

今残っているスタッフは大半が税理士試験を受けたことがない、つまり税理士を目指してはいません。

それでも、問題なく働けてしまうのです。

 

先述のとおり税理士試験は多大な犠牲を必要としますので、「自分の人生に税理士資格はなくても問題ない」と判断すれば、税理士試験をやめる、受けないという選択をしても良いわけです。

税理士試験を続けるかどうか

とはいえ、やはり税理士試験に合格し、税理士資格を取ることにはメリットもあります。

  • 名刺に「税理士」と書ける
  • お客様からの信頼度が変わる(「無資格者ではなく税理士がいい」という方も一定数いらっしゃいます)
  • 事務所によっては資格手当がつく
  • 転職の幅が広がる
  • 税理士試験をやり遂げたという自信がつく
  • 合コンやマッチングアプリで嘘偽りなく「税理士」と名乗れる(笑)

と色々ありますが、資格を取る前と取った後の一番の違いは「独立できるかどうか」ということではないかと思います。

 

たしかに、今は昔よりも「フリーランス」という言葉はメジャーで、資格がなくても独立して仕事をされている方は沢山いらっしゃいます。

しかし、もし僕が税理士という資格なしに独立できたかというと、おそらくできなかったでしょう。

(得意なことも、アイディアもお金もありませんでしたので…)

 

今から税理士試験をもう一度やり直して受かる自信は正直ないですし、いま税理士試験で苦労されている方に対して「絶対あきらめるな」といった無責任なことは言えません。

ただ、税理士資格があったことで独立できたのは事実です。

その点では税理士資格に感謝していますし、税理士試験に受かって本当に良かったと思っています。

 

今は、ブログに書けないくらいいわゆる”労働時間”というのは少なく、それなりに自由に生きています。

僕は税理士業をどんどん拡大していきたいというより、現在は税理士業以外の売上を作ることに注力しています。

それができるのも、税理士として独立し税理士業というベースがあるからです。

 

受験生時代、一時は税理士試験に対するモチベーションが下がっていた時期もありましたが、「何が何でも独立したい」と思うようになってからはモチベーションが途切れることはありませんでした。

もし今税理士試験に足踏みしていて、今後のことについて迷われているのであれば、

「税理士として独立したいなら税理士試験を続ける」

「別に独立とか考えてないから、税理士受験をやめる」

とシンプルに考えてみるのも良いかもしれません。

「税理士になった後どう生きたいか」ということを考えれば、自ずと答えは見えてくるのではないかと思います。

 

 

僕の税理士受験については、こちらの本にもまとめています。

 

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Postscript執筆後記

昨日は決算、Kindle本の執筆など。

ギターが好きすぎてついつい練習時間が長くなってしまうのが悩みなのですが、細かく時間を区切って3コマくらいにし、最後に比較的面白くない基礎練習を持ってくれば切り上げやすくなることに気づきました。
しばらくこの方法でやってみます。

Something New一日一新

アンデルセンのフレンチトースト

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Seiji Aihara / 相原 征爾

Seiji Aihara / 相原 征爾

お金・時間・やりがいなどのバランスを取り人生を楽しむことをサポートする税理士・ミュージシャン・ひとり社長。
ブログ「FAVPRESSO」では生き方・ミニマリズム・ひとり仕事の効率化・音楽・おすすめアイテムなどについて発信。

得意な仕事はクラウド会計の導入・ペーパーレス化・経理業務効率化・各種シミュレーション・独立支援・デザインに関するコンサルティング・アコギの初め方サポートなど。
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音楽、映画、インターネット、カレー、クラフトビールが大好き。
名刺、ロゴ、WordPressテーマ、本の表紙から音楽まで自作する、自称超クリエイティブ。

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