税理士として早く独立したいなら、ひとりで担当させてくれる事務所を選ぶのがいい。
就職や転職で税理士事務所を決めるときは、ひとりでお客様を担当できる事務所を選ぶのが良いと考えています。
目次
ひとりで担当するからこそ腕が上がる
税理士業に限りませんが、物事の腕が一番上がるのはそれをひとりでやっているときではないでしょうか。
自分の頭で考え、自分自信が行動し、失敗し、再度チャレンジしてこそ何事も上達していくものです。
もちろん、最初は誰かに教えてもらったり、やり方を真似るのは有効ですし、それができるのであればむしろそうした方が近道です。
とはいえ、
- ずっと誰かが見てくれている
- 困ったときは相談すればいい
- 最終的には別の人が責任をとってくれる
と思っていると、自分の中で甘えがでてしまいます。
そのようなマインドの人と、「自分で何とかしなきゃ」と思っている人とでは、差がつくのは当然でしょう。
税理士業でも、最初は上司や先輩に教えてもらったり、やり方を真似ることが多いと思います。(教えてもらえない、参考にできる人がいないという場合もあると思いますが)
- 決算書や申告書の作り方
- 打ち合わせで何を聞くか、しゃべるか
といったことは、最初は何もわからないと思いますので、教えてもらえるのであればそれはありがたいことです。
打ち合わせをひとりで担当させてくれるかどうか
しかしながら、ある程度やり方が分かったら、後はひとりでお客様を担当する方が良いと考えています。
先述の通り、自分で必死に条文を読んだり、お客様のニーズを考えたりして頭に汗をかかなければ、なかなか腕が上がらないからです。
特に、打ち合わせ・面談にひとりで行かせてもらえるかどうかは重要です。
僕も経験があるのですが、上司や先輩が一緒だと何となく甘えてしまい、緊張感を持てないケースも多いのではないでしょうか。
基本的にしゃべるのは上司だったり、「わからないことがあっても上司が答えてくれる」と思ってしまいがちです。
しかし、税理士業で一番お客様に価値提供できるのは打ち合わせであり、自分の腕が上がるのも打ち合わせだと考えています。
打ち合わせにひとりで対応すると、隣には助けてくれる先輩や上司はいません。
お客様の質問にすべて自分で答えなければなりませんし、自分の言葉で説明や提案をしなければいけません。
ときにはお叱りを受けることもあるでしょう。
一方で、直接感謝の言葉をいただいたり、「頼っていただけている」と感じることもあります。
そんな緊張感・責任感を持って対応してこそ、税理士としての腕が上がるものです。
ひとりで打ち合わせに臨む経験
ひとりで打ち合わせ
僕が初めて税理士事務所に就職したのはアルバイトとしてでした。
その事務所で良かったことのひとつは、バイトでありながら担当を持たせてくれたことです。
打ち合わせは所長と2人で出席することがほとんどでしたが、たまにひとりで行かせてくれることもありました。
所長はお客様の前で「こいつバイトなんで」と言ったりすることはありませんでしたので、良い意味で責任感を持てたと思います。
次の事務所でも基本的にひとりでお客様先に行くスタイルがメインでした。
売上が数十億の顧問先とかは5人くらいで行ったりしていましたが、数百万〜数億規模であれば、最初の数回は引き継ぎのために先輩や上司と一緒に行き、あとはひとりでという感じでした。
最後の事務所はベンチャーっぽいところで、税理士事務所経験者が少なかったこともあり少し特殊でした。
僕が新規面談に行き、契約、打ち合わせから申告書作成までひとりで行うといったこともありました。
つまり、上司が全く絡んでいないお客様先もあったのです。
ひとりで最初から最後まで担当するというのはしんどい部分もありますが、先述の通り腕は上がります。
一応、申告書の最終チェックは上司がすることにはなっていましたが、チェックしてくれない方もいました(中には「税法が良くわからないから俺はチェックしない」という方も笑)。
最終チェックも自分でやったり、たまに仲の良い同僚同士でチェックしたりもしていましたね。
そんなわけで、職員という立場でありながら最初から最後まですべて自分でこなす経験を積むことができました。
「これって独立してるのとあまり変わらなくない?」と(実際は変わる部分がたくさんありましたが)思い、独立への自信がついたのです。
独立してから経験してもいい
そんな「ひとりでの担当経験・打ち合わせ経験」があったこともあり、僕は割と早く独立できなのではないかと思います。
とはいえ、事務所や上司の方針でどうしてもひとりで担当させてくれなかったりするケースもあるでしょう。
その場合は、独立してから“ひとりで担当”を経験すれば良いと考えています。
独立したら否が応でもひとりで打ち合わせに臨むことになりますし、最終責任者は自分です。
直接感謝されるのも、お金をいただくのも自分なわけです。
緊張感・責任感は独立前とは段違いですし、感謝していただいたとき・お役に立てたときの嬉しさもひとしおです。
そういう点では、腕が上がるのは間違いなく独立後です。
「そうは言っても経験がないから不安…」と思われるかもしれません。
しかし、わからないことがあれば一度持ち帰って調べれば済みますし、他の税理士に相談することもできます。
経験がなくても何とかなるものです。
僕もお客様の前では涼しい顔をしながら、実は内心冷や汗をかいていることは未だにあります。笑
それでも何とかなっています。
もしすでに税理士登録している、税理士として独立できる状態になるのであれば、ひとりで担当するのは独立してからでも遅くはありません。
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Postscript執筆後記
ファミマでは、以前はセルフレジでコーヒーが買えなかったと思いますが、いつの間にか買えるようになっていました。(僕が知らなかっただけだと思いますが)良い流れだと思います。
Something New一日一新
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