“税理士試験合格”の連絡は嬉しい。税理士試験を通して得たもの。
先日、友人から税理士試験の科目合格の連絡をいただきました。
改めて、税理士試験を通じて得たものについて、思うところを書いてみます。
目次
科目合格の連絡をいただいた
先週の土曜、ふとLINEを開くと、昔勤めていた会社の同僚から不在着信が入っていました。
その方は税理士受験生。
「もしや」と思い、折り返してみると、何と今年の試験で財務諸表論に合格したとのこと。
フルタイムで働きながら、しかも子育てもしながら合格を勝ち取ったのは本当にすごいことだと思います。
(改めて、おめでとうございます!)
「合格」の連絡をもらえるのは嬉しい
彼女とは家が近く、試験前に何度か地元のカフェでお茶をしました。
その時、「応援メッセージを書いてほしい」と言っていただいたので、一言書かせていただいていました。
それを試験が始まる直前まで見ていたとのこと。
そういうこともあり、彼女の合否については気になっていました。
ただ、何となくこちらからは確認の連絡はしづらいもの。
(僕自身、不合格だった年に知り合いから合否を聞かれたり、報告するのは気が重かったので…)
そんな折、「合格しました!!」と連絡をいただき、本当に嬉しく、同時にほっとしています。
僕も初の科目合格が財務諸表論で、合格までに3年かかりました。
彼女は「合格を知って泣いた」と話してくれましたが、僕も当時の自分を思い出し、思わずうるっときてしまいました。
8年ほど前までは、僕も税理士受験生。
合格したら、家族や友人、職場の仲間やお世話になった先生方に報告していました。
それが、「誰かから合格の連絡をもらえる立場になったんだなぁ」と、なんだかしみじみとしてしまいました。
普段ひとりで細々と仕事をしていると忘れてしまいますが、自分も少なからず誰かに背中を見られているのだと、身が引き締まる思いです。
税理士試験で得たもの
そんな出来事があったので、改めて、税理士試験を通過したことで得られたものについて考えてみました。
その一つは、時間。
税理士試験に合格し、税理士として独立できたことで、それなりの自由な時間を得られています。
朝は好きな時間に起きて、お気に入りのカフェに行く。
帰宅して昼食を取ったら、毎日昼寝。
平日昼間にふらっと買い物や映画を観に行ったり、髪を切ったり病院に行ったり。
一人で仕事をしていて上司や同僚、部下はいないため、煩わしい報告や勤怠管理などに手を煩わすことはありません。
その分、お客様と自分だけに時間を割くことができます。
もちろん、僕自身が税理士としてあまり働いていない(稼いでいない…)からこそではあります。
それでも、できるだけストレスが少なく、自由気ままにのんびり働くことができています。
これは、税理士試験に受かって最も良かったと思うことのひとつです。
そして、試験を通して得られたもののもう一つが、粘り強さ。
僕は税理士試験の官報合格まで9年かかっています。
今までの人生を振り返ってみると、これほど長い期間、何かを諦めずに継続した経験は他にありません。
正直、税理士試験の勉強を「楽しい」「面白い」と思ったことはほとんどありませんでした。
それでも、歯を食いしばって、最後の方はほぼ意地と「試験に受かって絶対に独立する」というモチベーションで何とか終わらせることができました。
すでにある程度時間とお金を投下してしまい、後戻りができなかったという理由もあります。
とはいえ、「最後まで諦めずに何かしらの結果を出した」という経験は、その後の人生の色々な局面で生きていると感じます。
税理士試験に合格するには、
- (試験では)何が求められているかを考える
- 決めたこと(勉強)を毎日淡々と続ける
- やらないこと(我慢しなければならないこと、捨てるべきもの)を決める
- 効率的なやり方(勉強法)を人に聞いたり、本を読んで研究する
- 上手くいかなかったときは、何が悪かったか分析する
- 色んなやり方を試し、自分に合う方法を探し当てる
- 体や心を健康に保てるように管理する
といったことが必要になります。
これは、何も試験だけでなく、仕事や人間関係など、ありとあらゆるものに当てはまります。
もちろん、これらは別に税理士試験に合格しなくても培うことはできます。
ただ、僕にとっては全く楽しくない税理士受験の過程でこれらを意識してきたからこそ、それ以降の色々な物事を継続して結果を出すのは楽だなぁと感じます。
自分が好きで、楽しいと感じるものであれば尚更そうです。
たとえば、今ご覧いただいているこのブログ・HPは、デザイン部分も含め自分で一からコーディングして作っています。
エンジニアの経験は全くありませんが、ただただデザインを考えたり、自分が望むデザインのホームページができていくのが楽しかったのです。
そのため、ゼロからコーディングしていくというのは全く苦痛ではありませんでした。
少し前だと、以前はお金を払って使っていたタスク管理ソフトを自作しました。
Excelマクロはほぼ使ってきておらず、知識はゼロに近い状態から始めました。
それでも、こちらも自分がほしい機能がどんどん実装されていくのが楽しく、3ヶ月ほどかかって何とか作り上げることができました。
余談ですが、自分が欲しいものを自分で作れるようになると、
作るための知識・自分で作ったという経験が得られる。お金も節約できる
↓
その分、働かなくていい(無理に嫌な仕事をしなくて済む)
↓
時間ができ、ストレスも減る
↓
また欲しいものがあれば、「とりあえず自分で作ってみるか」と思える
↓
さらにお金・ストレスの節約になる。
長い目で見れば、自由な時間・好きなことをする時間が増える。
結果的に、やりたいことを仕事にできる可能性が高まる
といった好循環が生まれます。
僕は税理士という仕事のすべてが好きなわけではなく、税理士としては成功しているとは言えないかもしれません。
それでも、税理士試験に受かったことは、本当に良かったと思っています。
そして、今となっては、税理士試験を受けると決めたことも、間違いではなかったと思えます。
僕が税理士試験に合格するまでの過程は、Kindle本にも詳しく書いています。
良かったら、こちらも読んでいただけると嬉しいです。
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Postscript執筆後記
最近は、年末調整や確定申告の準備などを。音楽の方は、最新シングルのミキシング中。
今作っている曲は打ち込み系なので、その反動で次はアコースティックか、ミニマルなアレンジのEPを作ろうかと思っています。
Something New一日一新
Logic Proでフレックスピッチスタバ トリュフスープチーノ
スタバ ホットアップルサイダー
NISAの一部売却
FUDGE WEEKEND



