e-Taxソフト(WEB版)・eLTAXで法人の異動届を提出する方法。
法人の異動届はe-Taxソフト(WEB版)、eLTAX(PCdesc(WEB版))を使うと便利です。
異動届の提出が必要なケース、e-Tax、eLTAXで異動届を提出する方法についての紹介です。
目次
異動届の提出が必要な場合
異動届を出さなければいけないのは主に次のようなケースです。
- 事業年度の変更
- 本店(納税地)の移転
- 資本金額等の変更
- 商号または名称の変更
- 代表者の変更
- 代表者住所の変更
- 法人区分の変更(合同会社→株式会社など)
- 支店等の開設・閉鎖など
登記事項を変更した場合には、基本的に異動届の提出が必要とお考えいただければ。
(法人番号もあることですし、登記したら自動で税務署に情報が行くようにしてほしいのですが…)
今回は、法人が増資をして資本金・資本準備金の額が変わったケースで解説していきます。
なお、流れとしては他の異動事項であっても一緒です。
e-Taxソフト(WEB版)で異動届を提出する方法
異動届は国税だけでなく、地方税も同時に提出しなければならない場合がほとんどです。
e-Taxソフト(WEB版)では、地方税の異動届も一緒に作成して都道府県事務所へ提出できます。
事前準備〜ログイン
まずは、ICカードリーダー、法人の電子証明書(代表者のマイナンバーカード)を用意します。(ICカードリーダーはスマホで代用できる場合もあります)
その上で、e-Tax・eLTAXの開始届(利用者識別番号・利用者IDの取得)を済ませておく必要があります。
利用者識別番号・利用者IDを取得後、e-Taxソフト(WEB版)にログインし、真ん中の「申告・申請・納税」をクリックします。
次の画面で「新規作成」の「操作に進む」をクリックします。
ここまでのやり方はこちらを見ていただければ幸いです。
異動届を作成
次の画面で下の方の「法人設立及び異動手続きの申請・届出」をクリックします。
ずらっと書類名が並んでいますが、スクロールして「納税地の異動の届出」の「異動届出書」の横の「作成」をクリックします。
(事業年度の変更であれば、上の「事業年度等を変更した場合等の届出」を選択してください。)
入力画面になりますので、一番上の「法人税」にチェックをします。
「本店」などが空欄になっている場合はこちらも埋めておきます。(フリガナは入れなくても送信できます)
下にスクロールしていき、「異動事項等」の横の▼をクリックすると、届出事項が選択できるようになっています。
今回は「資本金額等の異動」を選びます。
ポップアップが出ますので、増資(減資)前後の資本金額と登記年月日を入力します。
資本金と資本準備金がある場合、とりあえず資本金の額だけ入れておけば大丈夫です。
入力が終わったら、右下の「地方税データ作成」をクリックします。
「異動届」にチェックを入れ、「作成」を押します。
入力画面になりますので、「必須」というところを中心に埋めていきましょう。
「eLTAXの利用者ID」は先程の事前準備で取った地方税の番号です。
「提出先設定」をクリックし、提出先の都道府県事務所を選択します。
提出先事務所ですが、東京都であればこちらのリンクの「所轄事務所を確認する」というところで調べることができます。
法人事業税・都民税はすべての都税事務所で取り扱っているわけではないので注意してください。
なお、東京都内で本店移転の場合の異動届の提出先は、
- 国税→異動前の管轄の税務署
- 地方税→異動前または異動後の都税事務所(どちらでもOK)
となっています。
詳しくはこちらに載っています。
選択後、「提出先設定」を押し、右下の「完了」をクリックします。
「照会番号」は任意の番号で構いません。(忘れないようにメモしておきます)
今回は資本金・資本準備金の変更になりますので、以下のようにチェックを入れます。
少し下にスクロールし、
- 資本金又は出資金の額
- 資本金の額及び資本準備金の額の合計額
- 資本金等の額
のところに変更前後の金額、登記年月日を入力します。
入力が終わったら、一番下の「添付書類追加・削除」をクリックし、謄本を追加します。
増資以外の場合の必要な添付書類はこちらで確認していただけば。
「参照」でパソコン内のファイルを選び、「追加」→「決定」とクリックします。
添付が終わったら、右下の「作成完了」をクリックします。
次に、国税の異動届にも添付書類を追加します。
「異動届出書」の一番右の「添付書類(PDF)」の「追加」をクリックします。
基本情報変更画面が出ますが、特に変更がなければそのまま「決定」を押します。
「添付書類送付書」の画面になりますので、右の方の「追加」をクリックして地方税のときと同様ファイルを追加します。
「添付書類送付書」の画面に戻り、「添付書類名称」に適当な名前を入力し、「作成完了」を押します。
「入力内容及び提出先の確認」という画面になりますので、「読込」を押します。
以下のような画面が出ますので、「帳票表示」を押して内容を確認し、PDFで保存しておきましょう。
署名・送信
作成が終われば、後は署名して送信するだけです。
電子証明書(マイナンバーカード)を挿したカードリーダーをPCにつなぎ、国税、地方税それぞれの「電子署名の付与」をクリックします。
それぞれ暗証番号を入れ、以下のように「署名済み」となればOKです。
右下の「送信」をクリックして送信します。
以下のような画面が出ますが、「即時通知」は保存しなくても問題ありません。
「受信通知の確認」を押して受信通知を表示します。
こちらの受信通知は送信の証明となりますので、PDFで保存しておきましょう。
地方税も送信が完了していれば次のような画面が表示されるはずです。
これで異動届出書のe-Tax・eLTAXによる提出は完了です。
届出書はネットで出してしまえば、わざわざ郵送したり税務署へ出向く手間が省けます。
ぜひ使って慣れていただけばと思います。
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Postscript執筆後記
今日は決算、諸々の手続きなど。ブログが画像が多かったため時間がかかりました…
夜はビールを飲みながら車椅子バスケの準決勝を見ようかと思います。