左利きはギターも左で弾いた方がいいのか。左で始めるかどうかの基準。
左利きの方は、ギターを始めるときに右と左どちらで弾けばいいか悩むと思います。
左と右どちらで弾いたほうが良いのか、その基準について考えてみました。
目次
左利きはギターを始めるときも困る
左利きの場合、ギターを始めるときにはギターを右で弾くのか、左で弾くのか迷います。(迷わない方もいらしゃるかもしれませんが)
世の中に出回っているギターの大半が右利き用ですが、中には左利き用ギター、いわゆるレフティギターというものもあるからです。
僕自身、ギターを始めたのは14年以上前の大学生の頃でした。
このときも、やはり左利き用ギターを買うか、通常の右利き用ギターを買うか迷いました。
ただ、
- 周りに左利き用で弾いている人はいないかった
- 左利き用ギターの方が高いイメージがあった
- ギターは最初から右利きとして、右で始めてしまえば同じだと思った
といったような理由で、結果、右利き用で始めてしまったわけです。
しかしながら、色々と思うところがあり、最近レフティに持ち替えています。
左で弾くにしても右で弾くにしても、どちらもメリット・デメリットがあります。
ここでは、各々の状況や考え方によってどちらを選んだ方が後悔が少ないか、考えてみたいと思います。
ギターをどっちで始めるかにあたって考えたいこと
利き手の程度
まずは、利き手の程度です。
一言で「左利き」といっても、その度合いは人によって異なります。
僕自身、書くのと食べるのは左ですが、ボールを投げる・蹴るなど、スポーツはほとんど右だったりします。(なぜかテニスやバトミントンのラケットは左)
その他、歯磨き、傘を持つ、マイクを持つなどは左ですが、ハサミは普段右手で使います。
ナイフは右手でも使えますが、最近左の方が切りやすいと気づきました…。
「こっちの方がしっくりくる」というのは人によって違います。
また、世の中のほとんどのものは右利きを想定して作られています。(ドアノブ、自動改札機のタッチパネルなど)
そのため、左利きの人は日常生活の中で意識せずとも右手を使うことを強いられる機会が多いのです。
右利きの人が左手を使う頻度に比べて、左利きの人は圧倒的に利き手ではない右手を使う頻度が多いです。
その結果、ある程度右手でも色々なことができてしまいます。
ご自身が普段右手でやっていることと左手でやっていることをリストアップし、半々くらいであれば右手でも左手でもギターは弾けるようになるでしょう。
実際、左利きである僕も14年間右で弾いていましたので。
ただ、ピックで弦を一音一音弾いていくというのはかなり細かい動作です。
日常生活の中でこのピックの動作に一番近いのが、食べる(箸を持つ)・書く(ペンを持つ)という動作です。
後述しますが、この書く・食べるの動作をどちらで行うかで決めた方が後々後悔が少ないと思います。
ちなみに、僕の友人がそうなのですが、中には「箸は左で、書くのは右(または「箸は右で、書くのは左」)」という方もいらしゃるでしょう。
この場合、右と左どちらでギターを始めたとしても、かなり上達は早いのではないでしょうか。
強いて言えば、食べるより書く方が難しい動作です。
もし迷われているのであれば、ペンを持つ方の手で決めた方が良いかもしれません。
コレクター気質かどうか
左利き用ギターは、右利き用ギターに比べるとかなり選択肢は少ないです。
ほとんどのギターには右利き用の通常モデルしかなく、レフティモデルがあるギターの方が珍しいです。
中古になるとさらに少なくなります。
そのため、「あのメーカーのあのモデルを弾きたい、ほしい」と思っても、左利き用が見つからないことの方が多いわけです。
もし今世に出回っている有名ギターを弾いてみたい、所有したいという場合は、右利きとしてギターを弾いていた方が手に入れやすくなります。
プレイヤーというよりも、どちらかというとコレクター気質の方であれば、右で始めた方が無難かもしれません。
ギターを借りて弾くことはあるか
「自分でギターを持っているなら、そのギターを弾くのが普通」と思われるかもしれません。
たしかにそうなのですが、たとえばセッションバーやライブバー、スタジオなどではお店にあるギターを借りることができます。
借りることができるということは、ギターを弾くために毎回自分のギターを持ち歩かなくても良いということです。
たとえば、会社帰りなどにそのようなバーに行きたい場合、会社にもギターを持っていくか、一度家に帰ってギターを用意しなければなりません。
これが、「お店にあるギターを借りればいい」となれば、自分のギターを持っていかなくても済みます。
行動の自由度が上がるのです。
また、左利きで始めた場合、右利き用ギターを弾くことができません。
- 「ちょっと弾いてみてよ」と言われたときに弾けない
- 「ちょっとそのギター弾かせてよ」と言えない
ということにはなります。
この点では、周りと違うことはやはりデメリットですので、借りることが多くなりそうであれば右で始めた方が良いかもしれません。
ただ、右利き用ギターを逆さにして左で弾く方法であれば、借りて弾くことは可能です。
どれくらい上手くなりたいか(どこまで本気でやりたいか)
「利き手の程度」のところでもお話ししましたが、細かい動作においては、利き手ではない手は利き手にかないません。
ギターは、コードを押さえる方の手・フィンガリングをする方の手より、ストロークやピッキングをする方がより細かい動作が要求されます。
そのため、ストロークやピッキングは利き手である左手に任せた方が上達は速くなります。
コードを押さえたりフィンガリングする動作は、先天的な器用さの点で劣っていても、トレーニングでカバーできます。
右でも左でも両方弾いた僕の経験から言わせてもらえば、プレイヤーとして速く上手くなりたいのであれば左で始めることをおすすめします。
やはりギターは弾いてなんぼですし、せっかくギターを始めるのであれば、上手くなりたいと思うはずです。
弾けるようになるのが早ければ、ギターがより楽しくなってきますし、挫折する可能性も低くなります。
まとめ
- ペンも箸も左→左
- コレクター気質→右
- 借りて弾きたい→右
- 早く上達したい→左
で始めれば、後悔が少ないのではないかと思います。
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Postscript執筆後記
最近、納豆を1日2個食べていたのですが、2個だと納豆菌の力が強すぎてしまい腸内環境のバランスが崩れる可能性があるそうです。たしかに、何となくお腹の調子がイマイチだったので1個に減らしてみます。