早くギターが上手くなりたいと思ったら、練習する曲数は少なくした方が良いと考えています。

目次

「色んな曲を弾きたい」という誘惑

ギターを始めてしばらく経ち、ある程度弾けるようになってくると「もっと色々な曲を弾いてみたい」という願望が出てきます。

これ自体は普通のことで、ギターが楽しくなってきている証拠です。

 

また、InstagramなどのSNSを始めてしまうと、毎日のように色々な曲のカバーを投稿している方を見かけます。

このような方を見て、

「すごい、自分ももっと色んな曲を弾けるようにならなきゃ」

と思ってしまうこともあるでしょう。

 

もちろん、Instagramの投稿であれば曲全体というよりも一部になることの方が多いでしょうし、沢山投稿することが目的であればどんどん色んな曲を練習しても良いと思います。

ただ、「ギターが上手くなりたい」「早く人前で披露できるようになりたい」という場合は、安易に持ち曲・練習曲を増やさない方が良いと考えています。

僕自身、左にギターを持ち替えた後は10曲くらいを同時進行で練習してしまいました。

最初は2,3曲に絞ればよかったと、少し後悔しています。

曲を絞った方が良い理由

安易に練習曲を増やさない方が良い理由は単純です。

練習曲を増やしてしまうと、1曲に対するアプローチがおろそかになるからです。

 

これは他のすべての分野にも言えることです。

たとえば、全くの2人の初心者がこれからテニスを始めるとします。

1人はテニスだけを毎日1時間練習します。

もう1人は、テニスだけでは飽きてしまうので、同時に野球も始め、テニスと野球を一日おきに毎日1時間練習します。

もちろん、身体能力やセンスの差などはあると思いますが、同じ練習方法で同じ時間練習した場合、通常はテニスだけを毎日練習する方がテニスの上達は早いはずです。(野球もやることによる相乗効果はあるでしょうが)

 

他にも、仮に奥さんや彼女が5人いたとしたら、5人を同時に、かつ平等に愛するのは難しいでしょう。

自分という資源、時間には限りがありますので、数が多くなればなるほど一人ひとりに対して注げるエネルギーは分散してしまいます。

 

ギターも全く一緒で、曲を増やせば増やすほど1曲の練習に費やせる時間・エネルギーというのは少なくなっていきます。

自分では「何となく弾けるようになった」と思える状態でどんどん別の曲に走ってしまうと、その曲の完成度は「何となく」の状態で止まってしまいます。

 

「何となく弾ける」という状態で次の曲に移ってしまうよりも、1曲が9割くらいのレベルで弾けるようになってから他の曲の練習を始める方が上達は早いと感じます。

1曲でもきちんと弾けるようになっていれば、他の曲を一からコピーするときにも少ない時間で済みます。

自信がある状態になっていれば人前でも演奏できます。

そこで上手く弾けたり褒めてもらえたりすれば、さらに楽しくなり、より練習するようになります。

その結果、上達が早くなるという好循環が生まれます。

 

逆に、「何となくの持ち曲」しかないと人前で演奏するのが怖くなってしまいがちですし、そこで失敗すると「やっぱり自分はセンスがない、だめなんだ」と思ってしまう可能性もあります。

単に、少ない曲を集中して練習していないだけなのに、ギターに挫折してしまう可能性もあるわけです。

そうならないためにも、まずは数曲に絞って集中的に練習するのがおすすめです。

少ない曲数での練習で意識したいこと

ゆっくり練習する

練習するときは、最初はとにかくゆっくりのテンポで練習するのがおすすめです。

メトロノームを使い、本番のテンポがBPM60なら50〜55くらいで練習します。

ゆっくり練習することで、ミスが目立ちやすくなり、本当に弾けているのか自分でも良くチェックできるようになります。

 

速く弾いていると細かい部分を無視してしまいがちですが、ゆっくり弾けば

  • いつもここでリズムがずれる
  • この弦の音が鳴っていない
  • ここでピックが空振りしてしまう

といったことに気づけます。

丁寧に練習する

ゆっくり弾くことで改善すべき点がわかったら、そこを重点的に練習します。

たとえば、「Bmを押さえるときに、いつも2弦が鳴っていない」ということに気づけた場合は、どういうフォームで押さえれば2弦がなるのかを真剣に考えます。

ストロークの3拍目で本来弾くべきところを空振りしてしまうのであれば、空振りしなくなるまでゆっくり毎日練習します。

 

こういう地味なアプローチを日々やっていけば、確実に上手くなります。

今後多くの曲をコピーしていくときも時間がかからなくなりますので、1曲を丁寧に練習することが、最終的には沢山の曲を弾けるようになる近道になるでしょう。

 

もちろん、ずっと同じ曲を練習していると飽きますし、他の曲を弾いてみることで学べることも多くあります。

1週間に一度くらいは、「練習ではなく単純に弾いてみたい曲を弾く日」を設けても良いのではないかと思います。

僕も練習に飽きたときは、ひたすら好きな曲を弾くことにしています。

サービスメニュー

Postscript執筆後記

昨日は映画「ソー ラブ&サンダー」を観に。
前作のドクター・ストレンジはちょっとホラー感が強すぎましたが、今回は“THE マーベル”といった感じで楽しめました。

Something New一日一新

ソー ラブ&サンダー
スタバ ホットのソイラテ(デカフェ変更)

\本を出版しました/

\セルフマガジン無料送付/

Seiji Aihara / 相原 征爾

Seiji Aihara / 相原 征爾

お金・時間・やりがいなどのバランスを取り人生を楽しむことをサポートする税理士・ミュージシャン・ひとり社長。
ブログ「FAVPRESSO」では生き方・ミニマリズム・ひとり仕事の効率化・音楽・おすすめアイテムなどについて発信。

得意な仕事はクラウド会計の導入・ペーパーレス化・経理業務効率化・各種シミュレーション・独立支援・デザインに関するコンサルティング・アコギの初め方サポートなど。
遠方・オンライン・スポット対応可能です。
簿記がわからなくても、一から経理ができるようにお伝えします。
Windows・Mac両対応。

音楽、映画、インターネット、カレー、クラフトビールが大好き。
名刺、ロゴ、WordPressテーマ、本の表紙から音楽まで自作する、自称超クリエイティブ。

詳しいプロフィールはこちら
税理士事務所のHP・サービス一覧はこちら

著書 【Amazon】著書一覧