独立後、売上の未入金・貸倒れをなくすには。
独立後、売上の貸し倒れ・未入金はなくしたいものです。
貸し倒れをなくすために考えておきたいことについてまとめてみました。
目次
売上の未入金はなくしたい
売上代金の未入金や貸し倒れがあると非効率ですし、悲しいことです。
仕事をしたにもかかわらず、お金をいただけないということになるわけですので。
仮に100万円分の仕事をし、半分の50万が回収できていないとすると、入金は50万です。
50万円分の仕事をし、すべてが滞りなく回収できれば、同じく50万の入金となります。
たいていの場合、50万円分の仕事より100万円分の仕事の方が大変で、手間も時間もかかるでしょう。
100万円の売上げで50万回収するより、50万円の売上げですべてを確実に回収する方が必要以上に仕事をしなくて済みます。
また、期日までに入金されない場合、入金の催促もしなければなりません。
「今日は入金されているだろうか」と確認の手間も増えますし、何よりご入金いただけないというのはストレスです。
ストレスがあるだけで仕事のパフォーマンスは落ちますし、他の仕事にも悪影響が出る可能性もあります。
経理の点でも未入金は面倒です。
通常、1ヶ月後や2ヶ月後に入金される売上代金は「売掛金」として計上します。
対して、長く未入金のままのものは決算や確定申告のときに「未収金」や「未収入金」といった科目に振り替えなければなりません。
回収できないことが明らかな場合は、「貸倒金」「貸倒損失」といった形で経費にすることは可能です。
ただ、貸倒損失の計上は要件が厳しく、タイミングを逃すとずっと経費にできないまま残ってしまうというリスクもあります。
以前、知り合いが「100万くらい未収なんだよね」と笑いながら話していましたが、仮にその100万が回収できなければ、実質的に売上がなかったことと同じになってしまいます。
未回収・未入金・貸し倒れは全力でなくしていきたいところです。
貸し倒れをなくすには
貸し倒れをなくすには、次のようなことを考えてみましょう。
決済方法を工夫する
ひとつは、様々な決済方法を用意することです。
たとえば、ネットで商品を売ったりサービスの申し込みを受付ける場合、クレジットカード決済を導入すれば代金を払っていただきやすくなります。
クレジットカード決済は事前決済が普通ですので、回収漏れも防げます。
飲食店や美容室、病院、エステなどの店舗ビジネスであっても、クレカ決済・QRコード決済・電子マネー決済など様々な決済方法を導入した方が未回収の可能性は低くなります。
最近はキャッシュレス化で現金を持ち歩かない人も増えています。
実際、僕は現金(とPayPay)しか使えない飲食店で
「いま現金を持っていないので、下ろしてきていいですか」
「免許証を置いていきますので、明日改めて払いにきます」
というケースを見かけたことがあります。
こうなってしまうとお客様としてもお店としても手間です。
クレカや電子マネー決済は手数料もかかるわけですが、効率化のためと思えば安い投資ではないでしょうか。
クレジットカード決済の場合、Stripeであれば比較的簡単に導入でき、その日から使うことができます。
毎月定額をお支払いいただくようなケースでは、口座振替を利用するという手もあります。
口座振替は、一度設定してしまえば基本的に毎月定額を引き落としてくれるサービスです。
最初だけ銀行に書類を送ったりする手間はありますが、その後はお客様に手間をかけることはありませんし、サービス提供側も手間は少ないです。
毎月振り込みではどうしてもお互い面倒に感じてしまう部分もあり、つい入金が後回しになってしまうこともあるでしょう。
最初の書類準備が面倒であれば、クレジットカードの継続課金を使っても良いと思います。
なお、クレジットカード、口座振替、振り込みいずれしても、できる限り前受けにしておくのがおすすめです。
業界の慣習などもあるかもしれませんが、決済ページに「前払いをお願いしています」と書いておけば問題ありませんし、きちんとお支払いいただける方に来ていただけます。
僕も代金は基本的には前受けか、一部前受けにしています。
きちんとお支払いいただける方と仕事をする
一番大事なのは、やはりきちんとご入金いただける方と仕事をすることではないかと思います。
僕が独立依頼1件も貸し倒れがないのは、幸いきちんとお支払いいただけるお客様に来ていただいているからです。
仕事の種類によっては、またはいわゆる“一見さん”の場合はなかなかその見極めは難しいかもしれません。
それでも、信頼できる方のご紹介であったり、自分の発信を見て申し込んでくださる方はきちんとお支払いいただける方が多いように感じます。
仲が良い、人として相性が良いということであれば、普通はきちんと代金をお支払いするものです。
お互い発信していてそれを見ているのが理想ではありますが、自分だけでも考え方・人柄がわかるように日々発信しておくのが有効ではないかと思います。
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Postscript執筆後記
昨日は給与計算、Kindle本の執筆など。今日にマーベルのソーの映画を観に行くのに間に合わせるため、最新のドクター・ストレンジまで急ピッチで観終えました。
おかげでちょっと夜ふかし気味ですが…。