【税理士向け】マイナンバーカードで代理送信する方法。
e-Taxで代理送信をする際に、マイナンバーカードを使えるようにする方法の紹介です。
目次
マイナンバーカードでも代理送信はできる
お客様の申告書、届出書などを送信する際、通常は日税連の電子証明書を使います。
多くの税理士にとっては何の問題もありませんが、日税連の電子証明書はMacで使えないというデメリットがあります。
そもそも税理士でMacを使っている方はかなり少数でしょうが、メインPCがMacの場合は、Macでも代理送信ができると便利なシーンもあります。
また、Macを使っていない場合でも、
「急に日税連の電子証明書が読み取れなくなった」
「日税連の電子証明書を紛失してしまった」
ということもありえます。
そんなときは、マイナンバーカードを代理送信時の電子証明書として使うと便利です。
マイナンバーカードを電子証明書として登録する方法
マイナンバーカードを使って代理送信する場合には、マイナンバーカードを税理士の署名用電子証明書として登録する必要があります。
まずは、e-Taxソフト(WEB版)に税理士本人の利用者識別番号でログインします。(「マイナンバーカードでログイン」ではなく、番号を入力してログイン)
メインメニュー SE00S010 国税電子申告・納税システム
「メインメニュー」で「利用者情報の登録・確認・変更」をクリックし、次の画面で「操作に進む」をクリックします。
下までスクロールすると、「電子証明書」という項目があります。
こちらの「登録・更新」をクリックします。
ポップアップが出ますので、「カードタイプの電子証明書をご利用の場合」を選択して「次へ」をクリックします。
「公的個人認証サービス(マイナンバーカード)」が選択されていることを確認し、「次へ」をクリックします。
マイナンバーカードを挿入したICカードリーダーをパソコンに繋いでおき、どちらかの読み取り方法を選びます。
パスワードの入力画面になりますので、パスワードを入力すればマイナンバーカードを署名用電子証明書として使えるようになります。
注意点
地方税の届出書などもマイナンバーカードで署名する場合は、eLTAXの方でも電子証明書の更新が必要になります。
なお、ひとつの利用者識別番号に紐付けられる電子証明書はひとつだけですので、再び署名用の電子証明書を日税連のものに戻す場合は、日税連の電子証明書を使って同じ手続きが必要です。
(その際は、「マイナンバーカードでログイン」ではなく、利用者識別番号でログインする必要があります。2つとも登録できると便利なのですが…)
その他の注意点としては、マイナンバーカードはあくまで本人確認となるだけで、日税連の税理士用電子証明書と異なり税理士資格とは紐付いていないということがあります。
つまり、仮に税理士登録が抹消されている期間であってもマイナンバーカードで代理送信ができてしまいます。
普通に税理士登録している間にマイナンバーカードで代理送信する分には問題ないかと思います。
まだ試していないのですが、国税庁の確定申告書等作成コーナーでも、これでMacのSafariでマイナンバーカードを使って代理送信できるのではと思います。
(また試したら追記します)
日税連の電子証明書は相変わらずWindowsでしか使えないようですが、早くMacでも使えるようにしてほしいものです。
サービスメニュー
Postscript執筆後記
今日は自社の社保の書類作成を。新規適用はマイナンバーカードを電子証明書として使えないとのことで、仕方なく紙(Excel)で作りました。
もう少し融通を効かせてほしいものです。