税理士試験と恋愛は両立できるか?元“悩める受験生”だった税理士が語る。
今朝、たまたまブログのアクセスを分析するツールを見ていると、「税理士試験 恋愛」というキーワードで当ブログにお越しいただいている方がいらっしゃいました。
「たしかに受験生時代の恋愛とかめっちゃ悩みますわ〜」とか思いつつ、先程自分で検索して見たところ、何とこのブログが2ページ目の1番上に出てくるではありませんか。
「これはもうちょい頑張れば1ページ目にいける!」という下心もありつつ、かつての自分のような悩める受験生の方や、その彼女さん・彼氏さんのために筆を取りました。
このブログに訪れてくださった方の立場別に考えてみましたので、該当するところから読んでいただければと思います。
目次
自分が彼女ありor彼氏ありの税理士受験生の場合
まずあなた自身が税理士受験生で、彼女又は彼氏がいる場合。
おそらく、受験勉強と恋愛の両立に悩んでいるのではないでしょうか。または、これから勉強を始めようとしているけれど、
「彼氏(彼女)に理解してもらえるだろうか?」
「勉強を始めたら上手くいかなくなるのでは?」
といったように色々と悩んでいらっしゃるかと思います。
ちなみに僕は税理士試験の最終合格まで9年かかっていますが、この間に2人の女性とお付き合いしました。期間は通算すると3年半くらいなので、全受験期間のうち1/3ちょいというところです。
これから勉強を始めるor勉強を始めて1〜2年の場合
「ちょうど勉強を始めようと思っていた頃、たまたま好きな人ができてしまった」とか、「たまたま知り合った人と仲良くなり、彼氏・彼女ができた」なんてこともあると思います。
恋愛に時間を取られて勉強時間がなくなるのでは?と心配かもしれませんが、いま彼氏・彼女のことが大好きで、一緒にいて楽しいなら、付き合って問題ないと思います。
まず、税理士試験は長丁場です。どんなに優秀な人でも最短2年、平均10年くらいかかると言われています。僕の知り合いでは、一番早かった友人で4年、遅かった人で10年とかです。
これくらい長い期間、恋愛を我慢するなんて普通に考えて無理じゃないでしょうか?
それに、恋愛は受験勉強中の良い息抜きになります。学生や受験専念の方はもちろん、社会人の方でも週に1回くらいは息抜きをする時間は作った方が勉強の効率は上がると思います。
もちろん学生・受験専念と社会人では恋愛に費やせる時間は変わってきますが、好きな人がいれば「この人のためにも早く合格しよう」と思えるので、結果的に早く合格できる気がします。
ただ、条件があり、
- 彼氏・彼女に税理士試験について理解してもらう
- 勉強が手につかなくなるくらい盲目になってしまうタイプなら、恋愛は諦める
といったことは必要かと思います。
「税理士試験について理解してもらう」というのはなかなか大変で、税理士試験を受けたことのない人には、試験の大変さ・辛さというのはなかなか分かりづらいものです。
ましてや、自分が勉強を始める前だったり、始めて日が浅い場合、まだ一度も受験経験がなかればその重さを伝えるのは難しいです。
それでも、
- 税理士試験はこれくらい難しい、これくらい時間をかけないと合格できない
- でも、あなたのことが好きで、一緒にいたいから努力はする
- だから、あなた(彼氏・彼女)にも理解してほしい
といったことを伝える努力は必要でしょう。
また、盲目タイプも注意が必要です。
特に恋愛初期は、相手のことを好きであればあるほど、自分が相手にどう思われているかが気になるものです。小さなことでも一喜一憂してしまい、勉強が手につかなくなる恐れがあります。
この辺りは「勉強時間中や寝る前はLINEを見ない」と言った工夫や、気持ちの切り替えを上手くできるようにする練習などが必要です。
恋愛は楽しいものですが、同時に大きな不安・悩みも抱えることになります。
仕事や受験勉強ですでに不安を抱えているところに、もうひとつ追加されるわけです。その不安と上手く付き合っていくのが難しいのであれば、恋愛を諦めることも必要かもしれません。
受験勉強を始めて3年以上、又は科目合格がある場合
ある程度受験勉強の経験がある場合は、すでに一定の勉強リズムができているのではないでしょうか。
そういう状態で好きな人や、彼氏・彼女ができた場合は、まずある程度の期間付き合ってみて、勉強に影響が出るかどうかで考えれば良いと思います。
自分が相手のことを好きで、相手の存在が税理士受験にも良い影響を与えてくれるなら付き合い続ければ良いですし、もし勉強に支障が出るようであれば、まずはどこに問題があるのか考えます。
相手に問題があるのであれば、理解してくれるように努め、自分に問題があるのであれば(盲目体質など)どうやったら改善できるか考えてみます。
それでも、受験勉強と恋愛との両立が難しければ、付き合わない、もしくは別れるといったことも必要でしょう。
僕自身は、税理士試験の勉強を始めたときはすでに彼女がいました。
正直なところ、勉強し始めの頃は彼女に税理士試験の重さを理解してもらうのは難しかったです。でも、時間が経つにつれ、だんだんと理解してくれるようにはなりました。
この恋愛自体は勉強を始めて2年ほど経ったとき(このとき合格科目はゼロ)に終わってしまいましたが、税理士試験のせいで別れたわけではありませんでした。税理士試験がなかったとしても、あの時の2人だったら遅かれ早かれ終わっていたでしょう。
次に彼女ができたのは、試験を始めてから5〜6年目、このとき科目合格は2科目でした。
この時も長くは続きませんでしたが、別れた直接の原因は「税理士試験との両立が困難だったから」というわけではなかったです。
しいて言えば、勉強のモチベーションが高かったので、恋愛の優先順位がだいぶ下がってしまい、彼女との今後とか将来とかを考える余裕がなかった、ということは言えるかもしれません。
僕の受験中の恋愛はこんな感じでしたが、いまだったら「もっとこうしていたら上手く行ったかも」ということは色々ありますし、自分の気持ちや工夫次第で受験と恋愛の両立はいくらでもできるかと思います。
色々なことを同時に考えてしまいがちですが、あくまで「自分はどうしたいか」というところに立ち返って、シンプルに考えれば答えは見えてくるのではないかと思います。
好きになった人、または彼氏or彼女が税理士受験生の場合
次に、好きになったお相手が税理士受験生だった場合や、彼氏・彼女が税理士受験生の場合です。
いい感じの人が税理士受験生の場合
まず、たまたま飲み会などで仲良くなった人が税理士受験生だった場合ですが、すでに相手のことが好きなら、気持ちを伝えれば良いかと思います。
一方、「お互いいい感じにはなっているけど、まだ好きというところまでは行っていない。迷い中」という場合には、相手の状況や気持ちをきちんと確かめてから付き合った方が後々後悔がないと思います。
相手が税理士試験を始めたばかりのときは、相手もまだ税理士試験の大変さをわかっていない可能性が高いです。それでも試験を理解しようとする努力や、ときには本人以上に危機感を持って発破をかけたり、協力してあげる必要があります。
お相手がすでに勉強を続けていて、ある程度科目合格があるとか、あと1科目で終わりという場合には、理解に努めるという点では同じですが、お相手が勉強を始めたばかりの場合よりは、苦労は少なくて済むと思います。(あくまで一般的な傾向です)
個人的に、できれば一番付き合わない方がいいかなーと思うのは、お相手が5年以上勉強していて、科目合格が1科目もない場合です。
「私(俺)の力で受からせてあげる!」と思えるほど好きなら付き合って問題ないと思いますが、5年以上勉強していて1科目も合格がない場合は、本人もモチベーションが下がってしまっている可能性が高いです。
結局、税理士試験に受かるかどうかの一番の要因は本人のモチベーションの高さです。
本人が会社員で、すでに会社である程度上手くやっていて、「試験は途中で諦めても問題ない」「途中で結婚や出産というイベントが起きる場合、そっちを優先できそう」という場合には付き合っても良いかと思います。
一方、言い方は悪いですが、お相手が試験に受かりそうもなく、かつ本人は全く諦める気配がない場合、あなたは苦労することになるのではないかと思います。もし迷っているくらいだったら、別の人を探した方が、あなたにとっても、お相手にとっても良いのではないかと思います。(あくまで僕の意見です)
彼女・彼氏が税理士受験生の場合
すでに付き合っているお相手が税理士受験生の場合で、この記事にたどり着いた方は、いまの恋愛で何かしら悩みがある方だと思います。
- 彼氏・彼女がそっけない
- 自分との時間を作ってくれない
といったことを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
まず前提として、税理士試験に受かる人の特徴として、「税理士試験が何が何でも最優先であること」というのが言えます。
つまり、もし彼氏・彼女が「税理士試験に受かる人」と想定した場合、残念ながらどんなにあなたの優先順位が高かったとしても、最高で「2番」にしかなりえないのです。(「あくまで受験勉強中は」ですが)
まずこれを理解してあげることが必要です。
その上で、例えば相手がなかなか連絡を返してくれないとか、遊んでくれないといった理由が税理士試験の勉強のせいなのか、そうでないのかを見極める必要があるでしょう。
税理士試験のせいなのであれば、理解しようとする、話し合う、多少我慢する。あるいは、税理士試験が理由でないなら、こちらも話し合うことになると思います。
きちんとお互い話し合えるような関係であれば、お付き合いを続けられるのではと思います。
好きだったら、多少色んなことは我慢はできると思いますが、もちろん彼(彼女)があと何回受験すれば試験が終わるのかにもよるでしょう。
特に女性の場合は、結婚・出産といったことも、一般的に男性よりはリミットが厳しくなってくると思います。
- 自分がどうしたいか
- 自分は彼(彼女)のことが好きなのか
- 彼(彼女)は自分のことを好きなのか
- 彼(彼女)は試験と自分(あなた)について、どう考えているか
- 何を、いつまでなら我慢できるのか
といったことについて、ひとつづつ考えていく必要があります。
余談ですが、このように考えなければならないことが多いときは、紙に書くのがおすすめです。(僕も重大な決断をするときは必ずやっています。)
自分も相手も税理士受験生の場合
長い受験生活の中で、たまたま休憩室やクラスの飲み会で知り合い、仲良くなって付き合うというパターンもあるでしょう。
自分も相手も同じ状況なので、一見上手くいきそうですが、実は一番難しいのがこのパターンです。
まず、上記の自分が受験生の場合と、彼氏・彼女が受験生の場合の両方を考えなければなりません。
とはいえ、自分も受験生なので、相手の状況・心境は想像しやすいかと思います。
ただ、ついつい休憩室で長時間過ごしてしまったり、相手のモチベーションの低下の影響も受けやすく、付き合う相手によって自分の受験結果も左右されやすいです。
また、お互い別々の科目を勉強していればまだ良いのですが、同じ科目を勉強していて一人が合格、もう一人が不合格となった場合、関係が悪くなる可能性もあります。
お互いが大人であれば強力な勉強仲間にもなりえますが、特に同じ科目を勉強している場合は、税理士試験も恋愛も上手くいかなくなるリスクが一番高いのも事実です。
どちらかが先に税理士試験を終えてしまった場合も、相手の状況の変化についていけるか、また、まだ受かっていない相手のことを思いやれるかといった課題もあります。
すでに付き合っているなら、二人で合格する方法を考えるのが建設的ではありますが、まだ付き合っていないなら、本当に付き合うべきかよく考えることも必要です。
僕も予備校で勉強していたとき、「あの子可愛いなぁ」と思うことは何度もありましたし、同じ受験生を好きになってしまう気持ちはわかります。
しかし、お互い高いお金を払って専門学校に来ているわけですし、恋愛をするために学校に通っているわけではないですよね。「勉強のために来ているんだ」と割り切り、恋愛は諦めることも必要かと思います。
今は相手がいないけど、何となく「恋愛もしたい」と思っている場合
この気持ちも僕は良くわかります。20代前半〜半ばくらいの方なら尚更ではないかと思います。
ただ、僕自身のことを振り返ってみると、「彼女欲しいなぁ」とか「遊びたいなぁ」とか思っていた時期は、残念ながら税理士試験に受かっていません笑。
こういう気持ちが出てくるということは、やはり試験に対するモチベーションが下がっている時期なのかなと思います。
受かった年は、「何が何でも合格してやる」という気持ちが強く、他のことはほとんどどうでも良かったように思います。やはり、それくらい強い気持ちがないと税理士試験には受からないかと思います。
もし今好きな人がいるわけではないけど、「なんとなく恋愛したい」という気持ちが出てきたときは、自分の税理士試験に対する気持ちを確認してみると良いと思います。
それでも、勉強が順調で成績も良く、余裕があってそういう気持ちが出てきたとか、恋愛経験がなく、恋愛に対する強い憧れがある、といった方も中にはいらっしゃるかもしれません。
したいことを我慢しすぎるのは良くないと思いますが、それでも受験中に自分から出会いを探しにいくのは個人的におすすめしません。
なぜなら、恋愛は総じて時間・お金・労力がかかり、あえて自分から受験勉強との両立が難しいものに身を投じるのは、受験が失敗するリスクが高いからです。
すでに好きな人や恋人がいるなら、上手くいく方法を考える方が建設的ですが、いまそういった相手がいないなら、むしろ「ラッキー」と考え、勉強に励んだ方が個人的には長い目で見てプラスだと思います。
一時的にでも恋愛を我慢して1年でも早く受かり、精神的・時間的・経済的にも余裕がある状態で恋愛に打ち込んだ方が、良い恋愛ができると思います。
特に男性の場合、ぶっちゃけ税理士になるとモテます笑。
もちろん、税理士だからモテるとか、税理士じゃないとモテないとかそういうことではなく、最終的には内面の勝負になります。ただ、税理士試験に受かると「自分はひとつのことに打ち込んで最後までやり遂げた」という自信が付きます。
女性は自信のある男性が好きなんです。だから、今仮にモテなくても、恋愛できなくて辛くても、ちょっと我慢して早く税理士試験に受かってしまいましょう。受かれば、明るい未来が待っています笑。
ちなみに、「女性の場合はどうなの?女性の税理士なんて逆に男性が引いちゃうんじゃ…」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、全くそんなことはありません。
若い頃は若さだったり可愛さだったりである程度モテると思いますが、男性も年齢が上がっていくに連れて段々現実的になってきます。
税理士の女性だと、
- 努力家
- 頭がいい、しっかりしている
- 結果を出す力がある
- 出産後も時短などで働きやすい
- お互い仕事と家庭との両立がしやすそう
など、恋愛・結婚において良いイメージがあり、アドバンテージになると思います。
僕自身も、今まで努力してきて結果を出している女性はかっこいいなと思いますし、仕事を好きで頑張っている女性に惹かれます。(お前の意見なんてどうどうでもいい!と思われるかもしれませんが…笑)
ただ、受験生活は長いので、ずっと恋愛や相手探しを我慢するのはやはり無理があると思います。
- 8月の試験後だけ飲み会などに行ってもOK
- 12月の合格発表前までなら多少遊びに行ってもOK
など、自分なりにルールを決めるのもありかと思います。
まとめ
- すでに好きな人・彼氏・彼女がいるなら、我慢して諦めたり、別れる必要はない。上手くいく方法を考えたほうが建設的
- 相手が理解してくれそうもない又は(言い方を恐れずにいえば)合格できなさそう&諦める気もなさそうなら、別れることも考えた方が良い
- いま好きな人や恋人がいない場合は、将来の恋愛の成功をイメージして勉強に打ち込む方が長い目で見て得策
税理士受験中の恋愛ってすごく悩みますよね。僕自身ももちろん悩みましたし、税理士試験が終わった今も日々悩んでおります笑。
ブログには書きづらいことも色々ありますし、個別に相談してみたいという方は、個別コンサルティングもお受けしております。(まじめに恋愛相談も受け付けています。)
少しでも参考になれば嬉しいです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
なお、僕の税理士受験生時代の恋愛については、こちらの本にも書いています。
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Postscript執筆後記
今日は、源泉関係・確定申告関係の仕事を中心に。最近は寒いので夕飯はもっぱら鍋です。
野菜を切るのが苦手なので、鍋用のカット野菜を買ってしまうのですが、売り切れのことも多く「もっと入荷しておいてほしいなぁ」と良く思います…笑
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