起業・独立するきっかけ・タイミングは感情と勢いでもいい。
独立・起業を考えている人にとっては、他の人が何をきっかけに独立したのか気になりますよね。
僕自身の独立のきっかけについて、思うところを書いてみます。
目次
“かっこいい独立”が理想だけど…
昨日で、独立してからちょうど9ヶ月目です。
なんだかんだ死なずに生き延びています。笑
最初に独立を考え始めたときには、“かっこいい独立”を予想していました。
経験を十分に積み、
お金もしっかり貯めて、
お客様もある程度ついている。
そんな独立開業が理想でした。
ところが、実際には全く“かっこいい独立”ができず。
それは、自分で納得いくくらい経験を積み、お金を貯め、お客様も十分につく前に「タイミング」が来てしまったからです。
感情と勢いで独立
「独立したい」「いつかは絶対に独立する」とずっと思ってはいたものの、具体的な時期については考えていませんでした。
ところで、税理士が独立するには、「税理士登録」というものをしなければいけません。
税理士登録するには、
- 税理士試験に合格している
- 2年以上の実務経験がある
という要件を満たす必要があります。
どちらもすでに満たしており、いつでも登録できる状態でした。
しかし、税理士登録していなくても、会社員であれば特に支障はありません。
そのため、登録を先延ばしにしていました。
「めんどくさいし、独立するときに登録すればいいや」
と考えていたのです。
2020年はご存知のとおり、コロナウイルスが流行った最初の年です。
「こんな年に独立するなんて自殺行為」という声もありましたし、実際、僕も「あえて今年独立しなくてもいいかな」と考えていました。
一方で、「来年もこの職場で冬を越すのはしんどいな…」という気持ちもありました。
税理士事務所の繁忙期は冬です。
長いところだと、12月〜5月くらいまでずっと残業続きの職場もあります。
僕がいたところはものすごく残業が多かったわけではありませんが、未経験者が多い職場でした。
そのため、自分の仕事もしつつ、未経験の他のスタッフの面倒も見なければいけません。
やりたくない仕事や、嫌なお客様とのやり取りもストレスで、「あと1年いたところで昇給もたかが知れている」とも思っていたところです。
会社員として残るか、独立するかはちょうど五分五分くらいでした。
そんなことを考えていた頃、ふとしたきっかけで上司に呼び出されます。
その上司との面談の際に、「今後どうしたいか」と聞かれました。
ここで濁すこともできたのでしょうが、僕の口から出てきたのは
「実は独立を考えています」
という答えでした。
言ったあとで、
「あ、言っちゃった…」
とも思いましたが、この出来事がきっかけで、3ヶ月後に独立したのです。
半ば感情と勢いにまかせた独立でした。
自分の気持ちに正直になる
会社員の方が、やはり収入は安定していますし、もしかしたらかなり昇給していたかもしれません。
それでも、どちらが良かったか、というのは結果論でしかないでしょう。
「どうせいずれ独立するなら早い方がいい」
「このタイミングで言ってしまおう」
と考え独立してしまいましたが、今は毎日が楽しく、独立して本当に良かったと日々思います。
もちろん、始めて経験することも沢山あり、フリーランスならではの大変なことも沢山あります。
どちらを選んだとしても、良いことや楽しいこと、大変なことはあるでしょう。
そうだとしたら、自分の気持ちに正直になり、やりたい方、わくわくする方を選ぶというのが、後悔が少ないのではないかと思います。
「やる後悔より、やらない後悔」
と良く言いますが、独立も同じではないかと。
60歳、70歳になったときに、
「やっぱりあのとき独立していれば良かった」
と後悔するくらいなら、勢いがきっかけでも独立した方が良いのではないでしょうか。
もちろん、ある程度の戦略やお金の準備は必要です。
しかしながら、準備が完璧になることはありませんし、準備が不十分でも何とかなるものです。
(何とかしないと食べていけなくなりますので、「何とかせざるを得ない」という事情もあります)
実務の経験が足りなかったとしても、1年早く独立すれば、「独立という経験」は1年多く積めるわけです。
独立するか迷っている方は、自分の気持ちに正直になり、自分が進みたい道に進めば後悔が少ないと思います。
「独立する」と決めた後も、なかなか会社に言い出すのは勇気がいることです。
そんなときは、感情や勢いを、独立のきっかけとして上手く利用してみてはいかがでしょうか。
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Postscript執筆後記
最近睡眠の質が落ちているような気がして少し悩んでいます。枕のせいなのか、寝るのが遅いからなのか。
(一番はスマホの見すぎのような気がしますが…)