確定申告の税金の払い方。銀行窓口・クレジットカード・口座引落・Pay-easy
個人の方が確定申告する際、あわせて税金を払わなければなりません。
確定申告の税金の支払い方は、
- 銀行窓口で納付書払い
- クレジットカード納付
- 口座引落
- ATMまたはインターネットバンキングのPay-easy
の4つがあります。
支払い方法とそれぞれの方法のメリット・デメリットや、おすすめの支払い方法についてお伝えします。
目次
銀行窓口で納付書払い
一番クラシカルな方法が、納付書(領収済み通知書)という紙に税額を記入し、銀行の窓口で納付する方法です。
納付書は、去年も確定申告をしていたり、開業届を提出したりしていれば1月ごろ税務署から送られてきます。
この納付書で払う方法は、銀行の窓口が開いている時間にわざわざ銀行まで行かなければなりません。窓口が混んでいて、待たされる可能性もあります。
また、もし納付書をなくしてしまった場合には税務署に取りに行かなければなりません。
一番面倒な支払い方法になりますので、僕の事務所では一切やっていません。
唯一のメリットはネット環境がなくても納付ができることですが、このブログを見てくださっている方にはおそらく関係ないかと。。
クレジットカード納付
確定申告の税金はクレジットカードでも払うことができます。
こちらは家にいながら納付ができるのが大きなメリットです。
e-Taxソフトから申告した場合は、このように「クレジットカード納付」というボタンが出てきます。
ここを押すと、クレジットカード納付サイトに飛び、支払うことができます。
e-Taxソフトを使わない場合は、「クレジットカードお支払いサイト」というところから納付します。
こちらのサイトで、納付に関する情報を自分で入力する必要があります。
詳しい使い方はこちらに書かれています。
1度に決済できる金額は1,000万円までですので、高額のときは2回以上にわけて納付する必要があります。
また、金額に応じた手数料がかかります。10,000円までは税込み83円、以後10,000円を超えるごとに税込み83円がかかります。
「クレジットカードお支払いサイト」で手数料も含めた支払額の試算ができます。
この手数料を超えるポイントがつくクレジットカードを使って納付すれば、差額分がお得になります。
ただし、カードによっては税金の支払いだけポイント還元率が異なることがありますので、使う場合はカードの規約などを良く確認しましょう。
クレジットカード納付の良いところはカードによっては分割にできる点です。
3回、5回払いなどを選択できます。
もちろん、分割にするとその分カード会社の手数料はかかりますが、納税額が大きいときや、資金繰りが厳しく一度に支払うのが困難なときには助かります。
口座引落
3つ目は口座から自動引き落としにする方法、いわゆる「振替納税」というやつです。
こちらは、初回の手続きが若干面倒なのですが、一度手続きをしてしまえば次回以降は確定申告書の提出さえすれば勝手に引き落としてくれますので、非常に楽です。
また、普通は税金の支払い期限は確定申告書の提出期限と同じ3/15ですが、振替納税の場合は約1ヶ月後の引き落としとなります。資金繰りが厳しい場合にはメリットです。
ちなみに、確定申告分の税金だけでなく、7月と11月に払う予定納税についても引き落としになります。
僕も、お客様によってはこの振替納税を利用しています。
2021年1月から、ネットで初回の手続きができるようになりました。
[手続名] 申告所得税及び復興特別所得税、消費税及び地方消費税(個人事業者)の振替納税手続による納付|国税庁
ただし、事前にe-Taxの利用者識別番号を取得する必要があります。
フリーランスの方など、毎年確定申告するのであれば、どのみちこの手続はやってしまった方が楽ですので、振替納税をするしないに関わらず番号はとっておきましょう。
振替納税は
- 所得税だけ
- 消費税だけ
- 所得税・消費税両方とも
引き落としにするか選択することができます。
仮に消費税の課税事業者になった場合、選択しなかったものについては引き落としになりません。特に理由がなければ両方とも選択しておくのが良いと思います。
振替納税のデメリットとしては、
- 引き落としが1ヶ月後なので、口座残高不足で引き落とせない可能性がある(口座残高を気にしていないといけない)
- 引っ越しなどで管轄の税務署が変わった場合、届け出が必要
といったことが挙げられます。
No.2091 個人事業者の納税地等に異動があった場合の届出関係|国税庁
- 確定申告で納税になることが多い
- 予定納税額が発生することが多い
- 直近で引っ越しなどの予定がない
という方にとっては、かなり便利な納付方法です。
ATMまたはインターネットバンキングのPay-easy
最後に紹介するのが、ATMまたはインターネットバンキングで家にいながら払うことができるペイジーです。
僕もこの方法を使うことが多く、単発のお客様や、普段は還付になることが多いお客様がたまたま納税になったときなど、基本的にこの方法をおすすめしています。
インターネットバンキングにログインし、「Pay-easy(ペイジー)」に進みます。
電子申告をすると納付情報がe-Taxのメッセージボックスに届きます。納付情報に記載されている以下の4つの番号を、ペイジーの画面で入力します。(納税用確認番号は、開始届の手続きをするときに自分で設定します。)
- 収納機関番号
- 納付番号
- 確認番号
- 納付区分
自動的に金額も出てきますので、指示に従って進んでいけば納付が完了します。
インターネットバンキング以外でも、銀行のATMや、コンビニに設置されている金融機関のATMでも支払うことができます。
コンビニのATMでペイジーは使えますか?|よくあるご質問|いつでも、どこでも、ペイジー。
余談ですが、社会保険料や住民税(普通徴収)などもペイジーで支払うことができます。
一回使って慣れてしまえば、次からとても楽です。
ペイジーのやり方についてはこちらでも解説しています。
まとめ
- 還元率の高いクレジットカードを持っている→クレジットカード納付
- 納付になることが多く、引っ越しの予定がない→振替納税
- 今回たまたま納税になった→ペイジー
がおすすめです。
ちなみに、延納といって納期限までに半分を納めれば、残りの金額は先延ばしにできる制度もあります。
(延納にする場合には確定申告書の58欄「延納届出額」に金額を記載します。)
延納を利用する場合には、納付書納付か振替納税を利用しましょう。
(令和2年分については、振替納税の場合は全額が5/31引き落としとなります。)
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Postscript執筆後記
今日は法定調書関係を。緊急事態宣言が延長されそうですね、、
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