独立後は意識して「負け」「できないこと」を経験していこう。
独立後、日々「負け」や「できないこと」を経験しています。
独立後に、一人で仕事をしながらあえて「負け」や「できないこと」を経験するメリットと、「負け」「できないこと」を経験する方法について書いてみます。
目次
「負け」「できないこと」を経験するメリット
会社のときは、周りに人がいるのが普通です。
同僚と比べたり、先輩や後輩をみて「この人にはかなわないなぁ、すごいなぁ」と思うことも多いでしょう。
また、会社員の場合、ほとんど仕事を選ぶことはできないので、未経験のことやできない仕事が回ってくることもあります。
お客様や上司に怒られて、反省することもあります。
会社員時代は、意外と常に「負け」や「できないこと」を経験しているものです。
一方、独立するとひとりです。
ある程度軌道に乗ってくると、仕事を選べるようになってきます。
仕事を選べるのが独立後のメリットではありますが、できる仕事ばかりやっていると、「負け」「できない」ことを経験する機会が少なくなってしまいます。
独立後は、自分の仕事のやり方、サービスがまずかったとしても、注意してくれる上司はいません。
仲の良いお客様や、やりやすいお客様だけと仕事している場合、クレームが入ることも少ないので、何か悪い点があっても、反省せずにそのままにしてしまう可能性があります。
独立後は、意識して「負け」「できない」ことを経験していかないと、サービスの質が保てず、そのうち食べていけなくなる恐れがあります。
言い方を変えれば、独立後も意識して「負け」「できないこと」を経験していけば、停滞することなく、常に変化していくことができます。
常に変化していけば、他者との違いを作ることができ、ずっと食べていけるのではないでしょうか。
また、「負け」や「できないこと」を経験することで、「できることが当たり前ではない」という事実を常に意識することができます。
特にサービス業の場合は、この「できることが当たり前ではない」という意識があるかないかは、サービスの質に直結するのではないでしょうか。
たとえば、教える仕事をしている場合、自分よりそのことについてわかっていないお客様に何かを伝えるわけです。
「できることは当たり前じゃない」むしろ「できないのが当たり前」と思っていないと、お客様に大して「なんで理解できないんだ」「なんでこんなこともわからないんだ」と思ってしまい、お客様の気持ちがわからず、良いサービスが提供できません。
僕自身も教える仕事がメインなので、「できないことが当たり前」を意識するために、日々「負け」や「できないこと」を経験するようにしています。
「負け」「できないこと」を経験するために、次のようなことをやっています。
「負け」を経験する方法
「負け」を経験する最も簡単な方法は、意識して他者と比べることです。
「自分よりすごい人」を常に見ていれば、恒常的に負けを経験することができます。
そのすごい人に会いに行けば、負けを経験することができますが、「すごい人」に会うのは簡単ではありません。(今はコロナなので尚更会いづらいかと)
もっと手っ取り早いのが、ネット上または本でその人に触れることです。
その方が書いているブログやYouTube、Twitterを見たり、本を読めば手間もお金もかからず「負け」を経験することができます。
僕は普段、独立している税理士の先輩方をはじめ、10〜20くらいのブログや本を読んでいます。
同業者は、「同じ業種」というくくりがありますので、自分との違い、自分がどこで負けているかがわかりやすいです。
また、いわゆる本業における“同業”でなくても、少なからず自分がやろうとしていることと似たような分野で活動している方に対しても、「負け」を経験することができます。
僕自身は、
- ブログ
- WEBデザイン、WordPress
- IT、Excel、PC、ショートカットキー
- フリーランス
などの分野でも発信している方をフォローしており、日々「負け」を経験しています。
「できないこと」を経験する方法
未経験の仕事をしてみる
「できないこと」を経験する方法のひとつは、未経験の仕事を受けてみることです。
未経験の仕事といっても、
- 自分がやりたくない
- 納期が非常に厳しく、間に合わない可能性がある
- 難易度が高すぎる
- 時間がかかりすぎる
といった内容の仕事であれば、受けることによってお客様に迷惑がかかる可能性があります。
そういった仕事ではなく、
- 未経験だけどやりたかった仕事
- スキルが上がりそうな仕事
- 調べたり、人に聞きながらやれば何とかできそうな仕事
であれば、自分が今できていないことが明確になり、かつ、「できないこと」が「できること」に変わる可能性があります。
僕自信も、独立してから初めて経験した仕事も多くあります。
そのような仕事を経験していく過程で「できないこと沢山あるなぁ」と感じるとともに、「できないこと」が「できること」に変わり、メニューとして掲げることで、次のお客様に価値提供ができるようになりました。
新しいことに挑戦する
「できないこと」は仕事以外でも経験することができます。
プライベートでも、新しいことや、やったことがないことに挑戦していけば、「できないこと」を経験することができます。
むしろ、誰かに迷惑をかける可能性が仕事よりも低い分、プライベートの方が「できないこと」に挑戦しやすいでしょう。
昨年は、DTMを始めてみたり、WordPressのテーマを作ってみたりしました。
新しいことは、最初は全くわからないことだらけなので、それこそ「できないこと」ばかりです。
新しいことをやってみようという意識さえあれば、いくらでもできないことを経験できます。
「負け」「できないこと」というとネガティブなイメージですが、これらを意識して経験することで向上心を保つことができます。
「負け」「できないこと」を経験していくことで、「できること」が増えていき、独立後に必要な自分の価値を高めていけるのではないかと思います。
サービスメニュー
Postscript執筆後記
今日はとあるフリーランスの方と食事。同じフリーランスとして、良い刺激を受けることができました。