確定申告の準備は早めに。早く手を付けるメリット、今からでもできること。
確定申告の準備は早めにするのがおすすめです。
確定申告に早く取り掛かるメリット、早く終わらせるためにできることを挙げてみました。
目次
確定申告に早く手を付けるメリット
直前で慌てなくて済む
何事もそうですが、早く手を付ける一番のメリットは期限直前で慌てなくて済むということです。
早く始めて少しづつやっておくことで、心に余裕ができます。
特に確定申告は期限が3/15と決まっており、遅れてしまうと追加で税金を払うことになったり、青色申告が取り消されてしまうこともあります。
確実に間に合わせるために、早くスタートしておきたいものです。
漏れが出にくい
確定申告に早く手を付け、集計自体を早めに終わらせてしまえばチェックに時間をかけることができます。
その結果、経費や売上の漏れが防げます。
売上が漏れてしまった場合は修正申告といって訂正・再提出の手続きが必要になります。
経費が漏れていた場合、本来払う必要のなかった税金を払うことになります。
経費や売上は入れるべき年度が基本的に決まっています。
「今年入れるの忘れちゃったから、来年に入れればいいや」ということにはならないのです。
早めに手を付けておけば、漏れにも気づきやすくなり、ミスを防ぐことができます。
納税予測・節税ができる
確定申告の前に、できるだけ早い段階で納税予測はしておきたいものです。
「計算してみたら、予想以上に税金が出てしまって払えない」といったこともなくはありません。
実際に、お客様で税額を知ってかなりびっくりされる方もいらっしゃいます。
一度でも納税予測をしておけば、そのようなショックは軽減することができます。
そして、もう年が明けてしまうと節税もほとんどできません。(節税は基本的にその年中にやる必要があります)
この記事を書いているのは10月ですが、仮に毎月きちんと経理を締めていれば今年のだいたいの売上・利益は予測できるはずです。
利益予測・納税予測をしておけば気持ちの面でも安心ですし、まだ年末まで時間がありますので、必要な節税策を打つこともできます。
還付が早い
確定申告はネットであれば1月上旬からできます。
早く申告をするとその分税金が戻ってくるのも早いです。
3月になってしまうと還付されるのに1ヶ月以上かかることもありますが、1〜2月中であれば3週間程度で還付されることが多いです。
早くお金が入ってくれば、資金繰りの面でも安心できます。
ミスがあっても対応しやすい
申告期限を過ぎて確定申告のミスに気づいた場合には、税金を追加で払うか、返してもらう手続きが別途必要になります。
仮に、ミスに気づいたのが申告期限前であれば、正しく直した申告書を単にもう一度提出することで、それが最新のものとして取り扱ってくれます。
また、2月上旬など、まだ税務署もそれほど忙しくない時期であれば、税務署の方からミスを指摘してくれることもあります。
ミスに柔軟に対応するためにも、早めに申告を済ませておくメリットは大きいです。
早く次年度のことを考えられる
確定申告を3月にするとすれば、3月時点でまだ去年の数字を見ていることになります。
3月といえば、すでに1年の4分の1が経とうとしているわけです。
この時期にまだ去年の数字を振り返っているのは遅すぎますし、経理の手間を考えるともったいないことです。
できれば、年が明けたら新年度のことを考えたいところです。
確定申告が早く終わっていれば、
- 今年はどんな仕事をしていくか
- どれくらい売上をあげたいか
- どんなことにお金を使っていきたいか
など、新しい年のことを考えるのに集中できます。
確定申告を早く終わらせるために
今からでも経理をしておく
まずは、確定申告のもととなるデータをできるだけ早く完成させる必要があります。
領収書がばらばらになっている場合は、まずはそれを探すところからです。
と言っても、綺麗に紙に貼ったりする必要はなく、月別にファイルにがさっと入れておけば十分です。
領収書や請求書などの経理データが準備できたら、会計データを作っていきます。
預金(ネットバンク)やクレジットカードは会計ソフトに連携することができ、それが一番ラクです。
現金取引など連携できない取引はご自身で会計ソフトに入れる必要がありますが、ハードルが高いのも事実です。
青色申告の場合はどのみち会計ソフトに入れないといけませんが、最初はExcelに入れるというのでも良いでしょう。
(Excelから会計ソフトにデータをインポートすることもできますので)
データさえ準備しておけば、あとはそれをソフトにインポートするか、確定申告のときに税理士に渡せばスムーズです。
事前準備をしておく
ご自身で確定申告をする場合は色々な準備が必要です。
とくに、ネットで提出してみたいという方はマイナンバーカードとカードリーダーを事前に手に入れておく必要があります。
(フリーランスの方で今後毎年確定申告をするのであれば、ネット提出がおすすめです)
また、申告に必要なID(利用者識別番号)も事前にとっておく必要があります。
青色申告にするのであれば、事前に届出書も忘れずに提出しておきましょう。
詳しくは、こちらをご覧いただければと思います。
今ならまだ十分に時間はあります。
やれることを早めにやっていきましょう。
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Postscript執筆後記
最近寒くなってきたせいか昼寝時の眠りが浅いです。まぁ、昼寝をしないのが理想なのですが…