【RPA】UiPath Studio XでExcelから確定申告書等作成コーナーの貸借対照表に自動入力する方法。
以前から記事にしている青色決算書RPAシリーズの最後は貸借対照表への入力です。
今回も前回同様のExcelを使います。
前回までのプログラムを作っていない方は、ざっとこちらに目を通しておいていただければと思います。
目次
Excelの繰り返しで連続入力
前回の損益計算書の続きから作るか迷ったのですが、
- 賃金給料、減価償却費などを追加で入れる可能性がある
- その後のページで複数パターンの選択が考えられる(基本的に65万控除になると思いますが)
ということで、続きからではなく新しいプロジェクトとして作っていきます。
また、前年のデータを読み込むと期首は最初から入力されていますので、期末の金額だけを入れる形としています。
もし期首から入力されたい場合はExcelに期首のデータも表示して読み込ませていただければと思います。
UiPath Studio Xで新しいプロジェクトを立ち上げ、プロジェクト名やブラウザのopen動作設定などを済ませます。
その後、「Excelファイルを使用」アクティビティをMain領域にドラッグし、前回使ったExcelファイルを指定します。
確定申告書等作成コーナーの貸借対照表のページをブラウザで開いておきます。
UiPath Studio Xで「ブラウザーを使用」アクティビティの中に「文字を入力」アクティビティを入れます。
ブラウザで期末の現金の入力欄を指定し、Excelでも読み込むセルを指定します。(今回のExcelではC29)
その後、前回同様Tabで進んでいくのですが、ひとつ下の科目の期末の入力欄に移動させるため、「キーボードショートカット」でTabを2回押します。
その後も前回同様、Excelの「繰り返し」アクティビティの中に「ブラウザーを使用」アクティビティを入れ、Excelの範囲を指定します。(当座預金〜土地までなのでD30〜D44)
続けて「文字を入力」→「Tabキー×2」で繰り返し入力していきます。
科目名のみ連続入力
土地の次からは科目欄が空欄となっています。
少々無理矢理感がありますが、ここからは「先に科目名を入力→次にまとめて金額を入力」という形で作ります。(本当はもう少しスマートな方法があるかもしれません)
さきほど作った「ブラウザーを使用」アクティビティをまるごとコピーして、土地の金額入力までのプログラムの後ろに貼り付けます。
あとは、今までと考え方は同じで、
「文字を入力アクティビティ」で土地のひとつ下の欄を指定し、Excelから読み取った科目を入力
↓
Tabで進む
という形で作っていきます。
なお、次の科目欄に進むために今回はTabキーを3回押します。
その後はまたExcelの繰り返しで読み取った科目を入力していきます。
金額のみ連続入力
ここまでくればもうおわかりかと思いますが、「科目のみ入力」と考え方は一緒で
- 土地の1個下の科目欄(今回のExcelでは「仮払源泉税」)を指定してExcelから入力
- Tabを3回
- Excelの繰り返しで読み取った金額を入力
- Tabを3回
という形で作ります。
ちなみに、繰り返し指定は事業主貸のひとつ上の欄までとし、事業主貸のところは直接欄を指定してしまえば良いかと思います。
貸方も同様にして作ります。
こちらもアクティビティをまるっとコピーし、ブラウザの指定箇所やExcelの読み込み箇所を変えていけばスムーズです。
ちなみに、負債の入力欄がかなり多いですが、個人でここまで負債があるケースはほとんどないかと思います。
ですので、貸倒引当金の上まで作っておけば十分かと。
最後の事業主借、元入金は直接入力箇所を指定しています。
前回までのプログラムが作れていれば、今回も難なく作れるかと思います。
試してみていただければ幸いです。
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Postscript執筆後記
今日は少し前に独立されたキッチンカーのスタッフさんに遭遇。無事確定申告を終えられたとのことでした。
僕も早く進めなければ…。