【RPA】UiPath Studio Xで確定申告書等作成コーナーの損益計算書を自動入力。
RPAのUiPath Studio Xを使い、Excelから確定申告書等作成コーナーの青色決算書(今回は損益計算書)にデータを入力する方法の紹介です。
今回のプログラムは前回の月別売上等のプロジェクトの続きから作っていきますので、先にこちらを作っていただければと思います。
また、こちらのExcelも使用します。
目次
損益計算書の画面まですすめる
ブラウザで、確定申告書等作成コーナーの月別売上等の画面を表示させておきます。
その状態で、UiPath Studio Xの画面左側の「アクティビティ」→「アプリとWebの自動化」の「クリック」をMain領域の「ブラウザーを使用」の中にドラッグし、「次で指定」というところをクリックしてブラウザで「入力終了(次へ)」ボタンをクリックします。
アンカーが自動で指定されない場合は「戻る」ボタンなどをアンカーにしておきます。
実際にブラウザで「入力終了(次へ)」をクリックし、損益計算書の画面まで進めます。
Excelの繰り返し処理で連続入力
ここからは、前回の月別入力と同じ考え方で「クリック→数値入力→Tabキーをクリック」の繰り返しで作ります。
Webレコーディングでもクリックでもどちらでも良いのですが、今回は「クリック」アクティビティで作っていきたいと思います。
なお、シンプルにするために売上原価、減価償却費、給料賃金、貸倒引当金など、別タブで入力が必要なものはないものとします。
もしこれらも自動入力したい場合は、入力欄に合わせたフォーマットのExcelデータを準備して読み取らせれば可能です。
一から作っても良いのですが、前回作ったものを加工して作っていくと効率的です。
「Excelファイルを使用」の中の「ブラウザーを使用」の枠を右クリックしてコピーします。
さきほど最後に作った「クリック」の後の「+」ボタンあたりを右クリック→「貼り付け」でペーストします。
こんな感じになっていればOKです。
ブラウザのURLを「+」ボタン→「詳細エディターを開く」で以下のように変えます。(損益計算書のブラウザのタブからコピペしていただければと思います)
後でもう1箇所でてきますので、そちらも変更しておきます。
次の「文字を入力」のところで、以下の部分(右のハンバーガーメニューをクリック→「画面上でターゲットを指定」)をクリックしてブラウザの租税公課の金額欄を指定し直し、Excelの方も損益計算書の「租税公課」の金額部分を指定し直します。
このようになるかと思います。
ブラウザでTabキーを押すとひとつ下の入力欄に移動しますので、次の「キーボードショートカット」はそのままでOKです。
ここからExcelの繰り返し処理になります。
Excelの範囲指定を以下のように消耗品費のところまで(前回作ったExcelではC4〜C12セル)に変えます。
最後はTabキーor直接指定で入力
消耗品費の後は少し操作が変わります。
Tabを一度押しただけでは「減価償却費」のところをクリックしてしまうからです。
福利厚生費と外注工賃を入れる場合は、「Tabキーを2回→金額入力」という操作を2回入れれば自動化できます。
その直後の「貸倒金」はTabを3回押すか、入力欄を直接指定してしまえば良いでしょう。
ただ、僕はこれらの科目を使っておらず、お客様でも今のところ使っている方がいらっしゃらないのでスキップしています。(出てきたときにその部分はまた作れば良いかなと)
というわけで、次は自分で科目名を入れる部分からです。
ちなみに、科目が少ない場合は25、26の欄は無視して27から入れるプログラムを作る方がシンプルにはなります。
ここでは25欄から入れていきます。
色々なやり方ができると思いますが、ここは単純に「文字を入力」アクティビティを4つつなげています。(入力欄とExcelのセルをそれぞれ指定)
最後にTabをクリックさせ27の科目欄にカーソルを移動させます。
この後はExcelの繰り返しでいけると思ったのですが、Excelを右→下の順に読み取っていく方法がわからなかったので地道に指定しています。(Excelの方をテーブルにすればいけるかもしれません)
アクティビティをコピー+貼り付けしていくと速く作れます。
次回は貸借対照表を入力していきます。