ひとり社長の給料仕訳を一年分Excelからマネーフォワードにインポートする方法。
ひとり社長の役員報酬の仕訳は一年分をいっきに会計ソフトへインポートしてしまうと楽です。
マネーフォワードを例に、Excelからインポートする方法をお伝えします。(最後にサンプルファイルを用意しています。)
目次
役員報酬の金額を計算
まずは、ご自身の給料をいくらにするか決め、手取り額の計算をします。
手取り額の求め方はこちらを参考にしていただければと思います。
計算結果をExcelに入力
計算した数字を仕訳の形でExcelに入れていきます。
なお、ひとり社長の給与仕訳で使う勘定科目は以下の通りです。
- 給与額面→役員報酬
- 社会保険料→法定福利費
- 源泉税→預り金(「源泉税預り金」などでも可。今回は補助科目に「所得税」を設定しています。)
- 住民税→預り金(「住民税預り金」などでも可)
- 手取り額→未払費用
社会保険も「預り金」を使う方法もありますが、法定福利費を使う方が手数が少なくおすすめです。
今回は、
- 住民税はなし
- 会社設立後初めて給料を出す
- 給料は当月分当月払い
- 社会保険料は当月分翌月控除
- 金額は前回の記事の通り
という前提で仕訳を作っていきたいと思います。
初月の仕訳
最初の月の給料の仕訳は以下のようになります。
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|
役員報酬 | 150,000 | 預り金 | 2,980 |
未払費用 | 147,020 |
マネーフォワードへインポートできる形式は決まっています。
借方勘定科目、貸方勘定科目、貸方補助科目、借方金額、貸方金額の欄に以下のように入力します。
「摘要」欄は「役員報酬」とでも入れておけばOKです。
マネーフォワードでは、「取引No」に同じ番号を入れると複合仕訳(いわゆる伝票)の形になります。
好みもありますが、役員報酬の仕訳は複合仕訳の形にした方が後で見やすいので、僕はこの形で入れています。
複合仕訳にするのであれば、取引Noは「1」と入れ、取引日も同じ仕訳は全て同じ日付を入れます。(Ctrl+Dで上のセルをコピーしましょう)
その他の欄は今回は特に使いませんので、空欄で構いません。
翌月以降の仕訳
2ヶ月目以降の役員報酬の仕訳は以下のとおりです。
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
---|---|---|---|
役員報酬 | 150,000 | 法定福利費 | 22,455 |
預り金 | 2,150 | ||
未払費用 | 125,395 |
1ヶ月目の仕訳と同じ要領でExcelに入れていきます。
取引Noは1ヶ月目で「1」と入れましたので、2ヶ月目は「2」、3ヶ月目は「3」…と連番になるように入れます。(1から連番にしないとうまくインポートできません)
取引Noと日付以外は最後の月まですべて一緒ですので、コピペすればOKです。
※2年目以降で、役員報酬を変更した場合は途中で社会保険や源泉税の金額が変わります。
ちなみに、役員報酬を実際に払ったときの仕訳は
(借方)未払費用 (貸方)普通預金
となります。
マネーフォワードにインポート
Excelをcsvで保存
F12キーを押して作ったExcelを名前を付けて保存します。
形式は「CSV(コンマ区切り)(.csv)」を選びます。
マネーフォワードへインポート
マネーフォワードクラウド会計へログインし、左のメニューから「会計帳簿」→「仕訳帳」と進みます。
右側の「インポート」から「仕訳帳」をクリックします。
「ファイルを選択」をクリックして先程作ったcsvファイルを選択して「開く」をクリック、その後黄色い「インポート」ボタンをクリックします。
次の画面で問題がなければ下の「確認」をクリックし、最後の画面で「保存」をして終了です。
エラーが出る場合は貸借の金額が合っていない、日付が会計期間外になっているなどの可能性があります。
推移表で確認
インポートが終わったら、正しく仕訳が入っているか確認します。
「会計帳簿」→「推移表」で該当の勘定科目をクリックし、1年分の数字が入力されていればOKです。
給料計算はソフトを使うのが一般的で、マネーフォワードでも給与計算と仕訳はできます。
ただ、初期設定が面倒だったり仕訳の形が決まっていたりして融通が効かない部分もあります。
社員が社長お一人であれば、Excelで計算して一年分をまとめて会計ソフトへインポートした方が早い場合もあり、僕はこの方法でやってしまうことが多いです。
一度作ってしまえば、2年目以降はファイルをカスタマイズして使い回しができます。
サンプルのcsvファイルを置いておきますので、よろしければダウンロードしてお使いください。
(数字を入れ終わったら、csv形式で保存してからインポートしていただければと思います。)
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Postscript執筆後記
週末はとある曲のカバー音源をGarage Bandでいじっていました。ボーカルの処理に時間がかかりましたが、勉強になることも多く、前に比べればだいぶMIXが上達したかなと。
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