RPAのUiPath Studio Xで弥生会計へのcsvインポートを自動化。
弥生会計へのcsvファイルのインポートは、RPAを使うと自動化できます。
目次
弥生会計への仕訳インポート
弥生会計はcsv形式の仕訳データをインポートすることができます。
もちろん、弥生会計に直接仕訳を入力することもでき、freeeやマネーフォワードなどのクラウド会計ソフトに比べれば入力はしやすいです。
ただ、Excelの方がコピーや検索、置換などがしやすく、Excelに入力してインポートした方が速いです。
(「スマート取引取り込み」も使いづらいので今は使っていません。基本的に預金のcsvデータをExcelに貼り付けてインポートしています)
このインポートだけでも十分効率的ではありますが、インポートするためには何回かクリックする必要があります。
インポートしたところエラーになり、再度csvファイルを修正してインポートし直すこともあり、繰り返しているとインポート自体が面倒に感じることもあります。
また、弥生会計をメインに使っている税理士事務所で記帳代行が多い場合は、月に何度もインポートすることになるでしょう。
このような単純な繰り返し作業は、RPAにまかせて自動化してしまうのが効率的です。
インポートを自動化するプログラムを作成
今回は弥生会計を開いた状態で、csvファイルをインポートするところまでのプログラムを作ります。
初めてRPAのUiPath Studio Xを使う場合は、こちらを参考にインストールしていただければと思います。
Excelを作成
インポートするサンプルの仕訳データを用意します。
今回は仮に削除し忘れても問題ないように以下の仕訳にしていますが、科目や金額は何でも大丈夫です。
A〜Y列にこのように入力し、「import.csv」というファイル名で保存します。
今回のプログラムはこの名前でファイル名を指定していますので、今後このプログラムを使って自動インポートしたいファイルはすべてこの名前で保存します。
(インポートし終わった「import.csv」はその都度削除)
クリックで弥生会計を操作&レコーディング
インポートする弥生会計のデータファイルを開いた状態で、左のアクティビティから「アプリケーション/ブラウザーを使用」をMain領域にドラッグします。
「アプリとWebの自動化」の中の「クリック」を「アプリケーションを使用」アクティビティの中にドラッグします。
右のハンバーガーメニューの「画面上でターゲットを指定」をクリックして弥生会計のどこかをクリックしておきます。
この後はメニューをひとつずつクリックしていっても良いのですが、弥生会計はアクセスキーが使えます。
Alt→C→Jで仕訳日記帳を開き、Alt→F→Iでインポートの画面まで進みます。
このキーボード操作を記録していきます。
「キーボードショートカット」をドラッグし、「ショートカットを記録」というところを押してからキーボードを押します。
記録が止まっても、もう一度「ショートカットを記録」を押せば別のキーを記録できます。
また、「✗」印を押せば記録したキーを削除することができ、ドラッグでキーの並び替えもできます。
以下のようになればOKです。
この後も引き続きアクティビティのドラッグで作っても良いですが、僕はここから先はレコーディングで作っています。
なお、レコーディングのやり方は上記の記事を見ていただければと思います。
上部メニューの「アプリ/Webレコーダー」をクリックし、レコーディングを開始します。
右下のファイルの種類を選択する矢印をクリック、
「すべてのファイル」をクリック、
ファイル名の横の「参照」をクリック、
ファイル名の入力欄をクリックし、UiPath Studio Xの入力箇所に「import.csv」と入力して先ほど作ったファイルを指定します。
最後に、「開く」→「OK」とクリックします。
「アプリ/Webレコーダー」の一時停止ボタン→保存ボタンを押し、レコーディングを終了します。
実行してうまくいけば完成です。
今回は税理士が弥生会計を操作する場合を想定していますが、ご自身のデータだけを扱う場合などは弥生会計を開くところから自動化しても良いと思います。
UiPath Studio Xを使うのが初めてでも比較的簡単につくれると思いますので、チャレンジしていただければ嬉しいです。
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Postscript執筆後記
以前途中まで作って挫折した医療費控除のRPAが何とか完成。Excelのピボットテーブルの作り方がポイントでした。